音楽聞いて気持ち良くなりたい時、ワーグナー
2005年9月8日 音楽うだるような暑さのなかで冷たい水を飲んだり扇風機に当たったり、そんな単純に気持ちをリフレッシュさせてくれる音楽がある。例えば元気になりたい時はその手の音楽を聞けばよい。まあ前向きのPOPMUSICも良いかもしれないが、だいたいすぐ終わってしまうし充実感がない。しかも何回も聞くに堪えうる深みがない。そこで元気の出るクラシックがいい。今単純に第一選択肢はワーグナーかな。最強奏の部分で部屋を揺るがすような音で聞ければ最高だ。そこそこの音量でもオケがSPの奥に広がりホールの中にいるようで雰囲気はいい。ワーグナー、ブルックナー、マーラー(ついでにリヒャルトシュトラウスも)は音響派の代表であろう。オケも大規模だ。同じ大音量でもデジタルや電気楽器ではないからか、聞いていて気持ちがいい。うるさくないのである。ただマーラーはあまり好きではないしワーグナーも最近好むようになった。作風はかなり違うが響きは共通項も多い。音楽的にどうこう言えるほど見識はないので主題がどうのこうの再現部がどうの〜と分析したりはしない。ただ聞いて気持ちよければいいではないか、というレベルである。でも聞けば聞くほどよく出来ていると思う。スペクタクル音楽の最高峰でありモーツアルトなどの純音楽の味わい深さとは対極をなすのかも知れないがどちらも凄いと思う。これをPOPMUSICで再現しようとしたのがフィルスペクターサウンドだ。彼は毎夜、部屋を暗くして大音量でワーグナーをならしながら指揮棒をふっていたという逸話がある。ワーグナーは音楽のみならず楽劇という分野の創始者でパトロンにそれを再現する劇場を作らせたりかなりの数の愛人をつくったり、中身の濃い人生を送った尊敬すべき人間だったようだ。
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