パリーグプレーオフは第5戦3−2でロッテが制しホークスは2年連続シーズン1位を確保しながら2回とも優勝できなかった。特に今年は89勝もしたのにだ。日本シリーズはロッテと阪神が戦うことになった。プレーオフ制度はホークスにとっては厄介な制度だと思う。短期決戦は戦力より監督の戦術がものをいうからだ。王監督は戦術面では1流とはいえない。ミスが多く、あまりに自分の考えを貫き通す頑固者だからだ。それで勝てばカリスマ性が一段と増すのだが現実はバレンタインの変幻自在の近代メジャーリーグベースボールには歯が立たなかった。2戦まではTV放送がなかったが後半は12chで放映していた。久々の解説者の野村克也氏の解説は奥が深く説得力に満ちていて面白かった。日本の野球はアメリカよりもきめが細かいと言われるがそれは誤りだ。メジャーリーグの球団システムや独自のソフトウエアを使った戦術など日本は10年くらいは遅れているだろう。いち早くそれを取り入れたロッテが短期決戦を制したのは当然といえば当然なのだがホークスファンの私としては残念でならない。ファンが納得してくれる野球をやってくれる監督に替わるといいのだがそうもいかない。長嶋、王はいまでも野球界のシステムの中枢にいる人たちにとっては神様のような存在だから。それはオリンピックで監督に長嶋を指名したのを見れば判る。しかしそれも長くは続かない。落ちるところまで落ちて初めて新しいシステムや真の改革が始まるのだろう。王をたおしたヴァレンタインがその先駆けになってくれれば未来はある。
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