現在音楽を聞く時一番使われる再生機はCDだろう。ネット関連やMD,IPODなどは原音を圧縮してあるしモバイル用途での使用が多い。CDが出てきたのは83年頃かな?あっという間にアナログからとってかわってCD一色になった。ダイレクトに選曲できる、音が変わらない等メリットが効いた。カラヤンの意見を参考に第9が収まる76分が最長収録時間となった。これは2枚組のLPレコードが1枚に収まるので便利だ。しかし音質に関してはどうだったか?賛否両論で分かれたような気がした。最初にCDプレーヤーが出てきた時はその回転音がかなり大きく音楽を聞く道具としては未完成だったような気がする。スピーカーの近くにおいてリモコンで操作するしかなかった。値段も25万円前後でCDソフトが3800円〜4200円くらい、オーディオマニアや新し物好きが買っていくくらいかなと思われた。暫くしてオランダフィリップスが10万円以下の戦略商品を出してきて、国内製品もどっと安くなり普及が加速した。私がCDを買ったのは値段もこなれてきた2年後くらいだった。その時のBESTBUYを買ったわけだが、どうも音が気に入らなかった。CDはアナログに比べ何て音が悪いんだろうと思ったものだ。これは未だに少しだけ尾を引いている。ところで初めて買ったCDは何だったかな?はっきり憶えていないがブレンデルのベートーヴェンピアノコンチェルト全集かクリスティンマクビー(フリートウッドマック)のソロかその辺だったような気がする。音質はともかくクラシックはCD,ROCKやPOPSはアナログがいいと思ってた。アナログのクラシックはダイナミックレンジが広く2〜3度聞いたら弱音部で針が拾うノイズで聞けなくなる。まだカセットの方がいい。ROCKやPOPSはCDでは音質的に合わないように思われた。CDは重厚な低域の上にピラミッドサウンドになりがちだから、抜けや軽妙さが失われる。きめ細かさもアナログが上と思った。といいながら、あれから1500枚くらいはCDを買っただろうか。音もソフトハード共、年々進歩して個人的には3年位前にCECのベルトドライブ式CDプレーヤを購入してやっとCDで音質も満足できるようになった。フィルターを被ったようなもやもやがなくなったのである。同時にアナログカートリッジもプレーヤーとBESTマッチングなものを発見。こちらも昔のLPを充分楽しめている。
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