スイス生まれのリファレンス3A のモニターSPをGETした。90年代前半に製造された中古品。昨日届いて今日早速つないでみた。スタジオではなく自室で試聴。20cmウーファの2wayと言う事でスタジオの録音モニターのFOSTEX NF1と同じくらいのサイズのはずだが実際は一回り大きく重さも16kgと重い。ユニットも正味20cmある。NF1は録音スタジオでは定番のナチュラルな音質でマスタリングも可能な優秀なモニターSPだ。チェック用にも鑑賞用にも使える自然な音は優秀機だと思うが、3m離れると音質が落ちる。要するにニアフィールド限定という感じだ。さてこのSPはどうか?音だしてビックリ!。実に粋がいい。音が生きてる感じ。本物。繊細さとか木目の細かさとか、今ひとつなのだが音に血が通っていてフレッシュな音がする。LCネットワークなしでツイータのみコンデンサーを介してつながる。要するに鮮度が圧倒的に高いのだ。あんな値段で買っちゃっていいのだろうか?中高域がややきつめに感じるのでバイワイアーを試してみる。とここでトラブル発生。端子がきつく締め付けられていて回していくと内部が回って機能を果さない。仕方なくSP端子板を外して端子そのものを外してみた。そしてボルトを力いっぱい左右に回すとやっと外れた。元に戻してSPの接続を完了。アンプ側をSPーB端子に接続、これで〜と思ったらまた問題発生。常用のアキュ〜のパワーアンプがAプラスBが使えない。どちらかしか。仕方なくAに2本つなぐ事にする。ここでわかった事だが、このウーファはフルレンジに近い働きをしているようだ。これだけで特に問題ないバランス。SP側は上がツイータだと思ったが逆に下がツイータ端子だった。目の前で繋ぐのは簡単だが、奥にもぐって手探りで2本のワイアーをアンプ端子の小さな穴にいれるのは結構根気のいる作業だ。ここまでで2時間くらいかかってる。やっとつなぐ事ができた。音を出してみると前よりしなやか、良くなっている。しかし現状は細いワイアーをフルレンジに、太いワイアーをツイーターにつないでいるのだ。精神衛生上も良くない。一通り聞いたところで目的どおり逆に(意図したように)つないでみた。やはりこちらの方がよい。全体的にかなり透明度の高い音でダイナミックでクリアー、今のところJAZZやPOPSに適性を示すがどこかを変えるとちゃんと反応するのでかなり追い込めるのではと思う。マスタリングで使ってるB&W802マトリックスより素直な印象で、久しぶりの素晴らしいスピーカーだった。このまま自室で使いたい。

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