最近の録音事情

2006年2月2日 音楽
いろいろなライブ音源を聞いてみると最近はスタジオ録音と聞き間違うようないい音のライブ音源が結構ある。少なくとも70〜80年代あたりのアマチュアのライブ音源はボーカルがバックに埋もれていたり音域のバランスが極端に悪かったりと、聞けたものじゃないものが多かった。これはPAオペレータの技術の進歩が大きいのではないだろうか。それには機材の進歩やライブの状況を客観的に把握できるモニター環境の整備なんかも寄与してるはずだ。さらにその源にはミキシング周りのデジタル化が大きく貢献しているはずだ。こういう状況になるとこれからは、ミュージシャンの力量がさらに明白になってくる。ただ、照明等でショーアップされたステージはそれはそれでいいのだが、音楽のみを静かにじっくりと聞かせるLIVEステージがもっとあるといいと思うのだが。その一方、レコーディングに目を移してみると昔と今と、それ程の進歩は感じられない。安くできるようになったことと、音圧が上がった事くらいしか実感できない。70年代の日本のアーティストの音源を聞いても今のものとそん色ないものが多い。かえって奥行き感や楽器個々の存在感は昔のものの方が良かったものすらあるように思う。ただアマチュアの自主制作CDなんかは凄く良い音で録られてるようだ。結果、プロアマこれからどんどん音質差がなくなっていくのだろう。勿論これはデジタル化の恩恵そのものだ。音質だけで言えば、アマチュアの個人制作CDがヒットチャートにのってもおかしくない時代がきたようだ。

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