歳とってもかっこいい加藤和彦
2006年3月24日 音楽昨夜TVでなつかしいフォーククルセダーズの曲を加藤和彦とアルフィーの坂崎がデュエットしていた。新生フォークルだそうだ。名曲「あの素晴らしい愛をもう一度」や「イムジン川」などのなつかしい曲の他に、新曲も披露した。加藤和彦といえば昔は作曲家、ロックミュージシャンの他に、音楽畑のタレントといっていいのだろうか?ただのミュージシャンに留まらない生き方の独自性やセンスの良さが感じられ、とにかくかっこいい!ミュージシャンだった。もう60歳を過ぎたのだろうか。今見てもいい歳のとりかたをしてるなあと感じる。ロックミュージシャンにありがちな汗臭さやへんなこだわりがなく、感性のおもむくままに、曲をつくり気の向くままに音楽、生活を楽しんでる様子が実にうらやましい。というか世界が違う人という感じ。そういえば昔「マイコンビニエンス」とか言ってロールスロイスでセブンイレブンに乗り付けおにぎりを買うコマーシャルがあった。サディスティックミカバンドで華々しく英国デビューしたころは、ロックミュージシャンとしてのイメージが強いが、かれの作風は軽くセンスのいいポップスで、歌謡曲的な部分もあり万人に受け入れやすい。アイディアも豊富で、まあそれはフォークル、デビュー当時の「帰ってきたヨッパライ」を聞けばただものではないことがわかる。60年代後半にあんなアイディアを出せるんだから。もっとも本場英国ではBEATLESがサージェントペパーズを出しているのだから日本の音楽の立ち後れの中ということにはなる。フォークルといえばもうひとり「はしだのりひこ」がいた。彼は生きているのだろうか?検索してみると昨年コンサートをやってるようだ。日本フォークソングの名曲「風」の作者だ。「人は誰もただひとり〜」のあの「風」だ。彼はフォークルにはあまり関わってなかったらしい。この頃はたしか後期GSの時代だったと思う。しかしグループサウンズといっても歌謡界の作曲家と作詞家によって作られた曲を歌っていただけのバンドが多数だった。日本の音楽が殻を破るのは70年代に入って自作自演歌手が台頭してきたところからだろう。それはフォークソングというカテゴリーからだったような気がする。ボブディランの影響を受けたミュージシャンが出てくるころになる。話はそれたが、加藤和彦の経歴は長い!日本の音楽が歌謡界の作家から自立するころからだから。彼がここまで第一線で活躍してきたのもすべてその特異の才能とキャラクターによるものだろう
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