4月は日本全体が何かを始める(始まる)時期、新学期、新生活、桜色のスタートは気分が引き締まる。仕事とは別に友達増やしたい、何か人生の楽しみ増やしたい、と思って音楽好きなら近くの楽器屋さんで楽器を買って新しく出会う人とバンドを組むケースも多いだろう。最近は楽器をさわったことも無い人がいきなりバンドを組むというのも結構あるようだ。その軽いノリはある意味前向きでいいと思う。但しその後はいろんな試練が待ち受けている。経験者ならわかると思うが、バンドを続けることは非常に難しいことのようだ。その主たるものが人間関係、4人集まれば4通りの人生があるわけで、バンド活動に対する考え方や思惑がそれぞれ違ってくる。技術的な個人差の問題もある。勿論年配の場合は時間的、体力的なこともある。そのうち誰かやめて新しく募集してもうまくいかず解散ということも多い。いきなりネガティブなことを書いてしまったが、それでもバンドっていいもんだ!と言える。私自身は昔、短い期間しか経験はないが、みんなで音をだして演奏する楽しみは一人では絶対味わえない快感がある。キャラもグルーブも違うからこそ、合った時の感動があるのではないか。人間はシーケンサーではない。相手のズレに合わせたりまとめたり、その作業はまるで人生そのもののようだ。ネットや携帯電話、便利な時代に生きてみんな楽な方向に進みがちだが何をやるにしても他人との接触は避けて通れない。若くて体力のある時代に、音楽生活の中では一番苦労とやりがいのあるバンド活動は音楽に興味のある人は是非一度は体験したいものだ。

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