個人のこだわり
2006年5月11日趣味で曲作りをやっているが、どちらかといえば流行物には興味がない。だから未だに60Sや70Sの雰囲気を作品に追い求めたくなる。BANDもつらいので打ち込みでその辺の事をやろうとすると結構壁にぶちあたる。今の音源はタイトでSN比がよくリアルでクリアー。70Sあたりの曲調をそんな音源でやると、平べったく奥行きがなく目の前にハイファイな楽器音が出現して、それはそれでいいのだけれども、情感的には求めるものとは異質のものとなる。リバーブや距離感をつけるエフェクターを通しても、昔の雰囲気は出にくい。まあもともと方法論からして全く違うわけだから仕方が無い部分も多いが、ここであきらめては進歩がない。そこで高額なVINTAGE機材やワイアーに目が行く。もっともこれで解決するほど甘くはない。ところで2006年現在CD市場にはその手の音楽が結構ある。60s〜70Sのフレーバーを再現しているPOPMUSICである。だがコンセプトはあきらかに違う。視点が今の視点でみているものが多い。そしてアルバムの全曲でやってるわけではない。でもそんな音楽を聞いてると趣味性が感じられ嬉しくなる。ハードルを高くせずに気楽に好きな音楽を楽しむにはいい時代だと思う。バンドスタイルの音楽を打ち込みで再現するのも、悪くないと思う。バンドマンはそんなものに価値はないと思うかもしれないが。スタイルは違っても音楽は個人のハートに響くものだから。
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