BSでビリージョエルとABBAのライブを見る

1978年のライブで、若き日のビリージョエルだが、私の記憶にあるビリージョエルはこの頃の彼しかない。表情からして雰囲気がポールマッカートニーによく似ていた。SAXがいたるところに使われていて東海岸ニューヨークの雰囲気を醸し出していたが、彼の曲はクールでもなくキャッチーなPOPSONGだ。歌詞のメッセージ性は別にしても。ピアノは抜群にうまい。ちなみに現在はクラシックの演奏家をしてるそうだ。

曲によっては勿論ボブディランやS&G的な雰囲気もある。彼は作曲家アレンジャーとしてはそういった一流どころをコピーして自分のものとして吸収することに長けたミュージシャンだと思う。曲を聴いてるとそういったいろんなバックボーンが判り易く浮かんでくる。

まあ日本のミュージシャンが洋楽をぱくりまくるのとは次元の違う話ではあるが。要するにセンスの問題だ。グラミーに輝いたJust The Way You Areはエレピやコーラスのアレンジ、エフェクト処理は10ccのI`m Not In Loveそのものだ。UpTownGirlはまるでフォーシーズンズだし。こういう風に優秀なヒット曲にインスパイアされてさらに優秀な曲を作れたら本物だ。POP MUSICってそんなものだと思う。ちなみに昔「愛は勝つ〜」て唄ってたKANはビリージョエルの熱狂的な信奉者だったようだ。

ついでにアバのコンサートもやっていたので、これも見た。あまり興味のないバンドだったが。

アバといえば夫婦二組のバンド構成。女性VOをフューチャーしたPOPSバンドだがLIVEでは結構ハードでタイトなロックorディスコサウンド。そこにキャッチーなメロとセクシーなふたりの女性VOが見せる。やはり北欧的なメロがキャッチーで素晴らしくこのバンドの核になっている。女性VOは癖も無く普通のすがすがしいボーカルスタイルで何故これほど売れたのかよく判らない。今のバンドからみれば全然セクシーでもないかもしれない。

しかしこのアバの前身ビョルン&ベニーは旦那ふたりのバンドでS&Gスタイルだった。スマッシュヒットは飛ばしたが、妻が参加して大成功。曲が湯水のように湧いてきたのであろう。聞かせどころを心得た計算されたアレンジで一大ブームを築いた。スウエーデンといえばその後ロクセットとかいろんなバンドが出てきた。北欧は英米についでPOPMUSICの産出国になったと思う。

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