サムライは中田だけだった？

中田引退はびっくりしたが、納得いくものでもあった。TVの長時間インタビューを見た。

ブラジル戦の最後、自分たち（日本）の状況を、枠にいかない、獲れない、守れない、で最後にできるのは走る事だけだった。状況は変わらないのに、ピエロみたいにただただ走り続けて、（でもそれをやめるわけにはいかないで）終わりを迎えた。（間違ってるかもしれないがそういうニュアンスのことだったと思う）

確かに最後の数分間、日本メンバーの中で、中田ひとりが、走っていた記憶がある。あれが中田のサッカー人生の集大成と考えると悲しいが本質（意地）ではあったかもしれない。

他のメンバーやマスコミとの確執もあったが、結局中田だけが、日本のなかで進みすぎていた、（世界基準だった）ということだろう。しかも忘れていたサムライ魂（日本のために戦う姿勢）を見せたのも中田だけだったような気がする。

これから中田抜きの日本代表は、皮肉にも90分間走ることを第一条件に掲げるオシム監督が率いる。魂の抜け殻みたいな日本代表をどこまで再生できるか見ものだ。