物を作る楽しさは格別なものがある。女性なら料理やケーキを焼いたり男性なら自作パソコンやクルマの改造や自作オーディオ等ファンは多い。音楽も自作の対象だ。私ははっきりいって不器用で電子工作等の知識もないし、計算も面倒臭いし、中古を買ったほうが安上がりという現実もあるが、自作にはいつも憧れる。誰かの組んだキットを作るのも自作だが自分で設計して組み立てるのが断然面白いだろう。まあ時間をとれる環境があるというのが、大前提だが。

ここ数年は自作ケーブルを作っていた。ヤフオクでビンテージワイアーが容易く入手できるようになったからだ。このビンテージワイアーは独特の味のある音がするものが多い。不思議と解像度も高くJAZZには向くものが多い。しかも線材同士の組み合わせやビンテージハンダとの組み合わせでいくらでもニュアンスを変える事が可能になる。もう100本以上はつくっただろうか。しかしここ半年くらいは作っていない。究極のワイアーを入手したからだ。これ以上のものはいらないと言えるもの。1930年代のベルデンのものだ。ビンテージワイアーについては何故音が良いのか〜謎が多いが、現代の線材にないある物質が含まれているというのが、真相らしい。

さてケーブル作りに終わりがくると、最近はDAコンバーターの改造に興味が行っている。頭のいい人がNOSDAC(ノンオーバーサンプリングDAC)の音の良さを考え付いて、あっという間に自作DACが増えてきた。私も2つもっているが、低域ののびや質感はメーカー製にはないものだ。さらに線材やヒューズを交換して音の違いを楽しんでいる。ただし、DAC基盤からオリジナルのものを設計したりは私の頭ではできないので、線材を含むパーツ交換がメインになるがそれでも音が激変するから面白い。自分の理想のイメージに近づける過程が楽しいのだ。

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