私のメインSPは今現在、ごきげんなVINTAGE SOUNDを堪能させてくれている。このVINTAGE SOUNDの正体をここ数年探し続けていたのだが、これが〜というのが、やっと聞こえてきたということだろう。

VINTAGE SOUND=甘くてまったりした音とか、異常に色気たっぷりの女性VOが空間にぽーっと浮かぶとか、いろんなイメージがあったが、今ここで出てる音はそれとは全く違う。よく言われる枯れた味というのは、多少当たっていると思う。枯れた=湿度感の低いというなら。中高域〜高域の音質は渇き気味で情報量が凄いから位置関係もしっかり再現する。中域から低域にかけての解像度は高く、音圧感も充分。全体的に切れが抜群で、音像もきりっと立つし、音場も抜群の情報量のおかげで、広く深い。というより正確というべきか。

ここでハイエンド(高額)なHIFIとVINTAGE HIFIの違いについて書くと、作り物と、よりリアルな生音と言った違いか。生音には汚い音や、若干の歪等、耳にやさしくない音も含まれる。しかし情報量は圧倒的で、そのままダウンサイジングしたものが、VINTAGESOUNDと言えそうだ。ハイエンドオーディオは蒸留水的に不純なものを除去して圧倒的になめらか、清らかな世界を狙ったものだろう。血の通った温度感や生々しさよりは、人工的な美しさを求める傾向にあるように思う。勿論そういう世界も好きではある。

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