プログレ入門

2007年5月21日 音楽
最近、甘めの唄入りPOPMUSICに飽きてきて、大編成のクラシックのように聞き応えがあり、2本のSPの間に立体的音響空間を提示してくれる大衆音楽が聞きたくなった。それでとりあえず古典的なプログレと言われるものを聞いてみることにした。

この辺は自分的には過去に素通りしてきたものである。ビートルズが解散した69年あたりから76年頃までのイギリスの代表的プログレ。キングクリムゾン、ジェネシス、イエス、ピンクフロイドのデビューから3枚目あたりまで、とりあえず20枚くらい買い込んで聞いてみた。ちなみにクリムゾンのデビュー作「宮殿」はビートルズのアビーロードと同時期にチャートに乗っていた。

勿論、知ってる曲は結構あり、CDではそれらがかちっとクリアーに聞こえてきて、つい聞き込んでしまう。共通点として長い曲が多く、組曲風になっていて、変拍子や効果音が随所に散りばめられ、飽きずに長く聞くに堪えうる力作が多い。

好みはキングクリムゾンだが、有名な「宮殿」と「2枚目」はコンセプトがそっくりで、曲が違うという面白い構成。2枚目のホルスト「惑星」から「火星」をモチーフにした曲が印象的だった。

ピンクフロイドの「原子心母」もクラシック音楽やビートルズの影響が多々見られ、有名な「狂気」ほどの完成度はないけれど、個人的にはこちらが好きだ。いずれもサウンドはアランパーソンズ色が濃い。

クリムゾンとフロイドは音的にも大変優れていて、特に「宮殿」や「狂気」の音質は年代を考えると驚異的と言える。

だいたいがアマゾンで購入したが、ユーザーのレヴューがとても参考になりCDジャーナル等のレヴューよりもかえって優れていて、音楽評論家なんてもう必要ないのではないかと思った。

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