懐かしい斉藤哲夫がTVに出てた。相変わらずアコースティック12弦を抱え、よく通る声で「吉祥寺」を歌ってた。この人、スタイルはフォークなんだけどアルバムを聞くとメロディアスでPOPで昔はアルバムをよく聞いてた。特にByeByeGoodbyeサラバイって曲と、Goodtime MusicがPOPで好きだった。

ルーツとしてはボブディランなんだけど、彼のメロディの持ち味はビートルズというなかなか味のあるシンガーソングライターだ。観客は年配のおじさんおばさん連中。若い人はあまりいないようだ。このようにして日本の音楽文化も進化して、各年代毎に心に残るヒーローがいて、忘れ去られることもなくライブをやって楽しませるいい時代と言える。

音楽と言えば歌謡曲かフォークしか思い浮かばなかった70sの日本と違って、今はいろんなジャンルにそれなりすたれないくらいのファンがいて、細く長く時代を作りつつある。こういうのを成熟というのだろうか。大ヒットが生まれない代わりに、そこには確実に自分にフィットした音楽にしたれる幸せがあるのかもしれない。

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