スピーカーをKEFにしてから、FOSTEXのチャンネルデバイダーEN3000を使って調整、音楽を楽しんできたが、ASHLY4001が安く手に入ったので、こちらも試してみた。EN3000に不満があったわけではない。

EN3000はアンバランス仕様の接続で左右独立して調整することはできない。ASHLYは上下2ケースに分かれているのか、左右の調整分のPOTがあり周波数、レスポンス、GAIN,レベルを左右別々で調整可能になってる。MONOブロックということだろうか。接続もバランス接続になっておりノイズには強いはずだ。

実際音を聞いてみると、EN3000は国産の切れのよさ、透明感が好ましい。一方ASHLYの方は左右奥行きが広く展開しスケールが大きい。低域も十分に豊かになる。これはバランス接続のメリットかも知れない。4本分のバランスケーブルを作るのは大変だったが音はなかなかよかった。

チャンネルデバイダーを使って思ったのが、意外と便利な機能があったのが面白かった。EN3000には位相切り替えスイッチが3分割分ついており、聴感で決めていくのだが、必ずしも全部揃えるのがいいとは限らない。ASHLYはバランス接続のせいか?位相切り替えはできない。おかしければ、ケーブルとユニットのプラスマイナスを付け替えるしかない。いずれにしても、上中下の分岐点、それぞれの音圧を自由にコントロールできるのがいい。この使い心地は丁度RECMIX等で最後のマスタリング時の帯域分割型トータルコンプみたいで、まるでTCワークスのMASTER Xのような感覚でいじれるのがいい。プリアンプC2301はトーンコントロールを持たないので助かる。大抵は高級アンプのトーンコントロール(EQ)は細かい調整ができないとか、変化幅が少ないとか高級型ゆえの不便さがあるので、チャンネルデバイダーの機能はおおいに役に立つと思う。

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