かなりよく聞くアルバム。アンマレーのクルーニン。
内容はPOPSとJAZZのスタンダードナンバーをアンマレー風に歌ったものである。

特に好きなアルバムというわけではないが、オーディオセットで変化を加えたとき、ケーブルの音質チェック等にかなり重宝してる。

アンマレーは実にオーソドックスなアレンジを好むようだ。だからエフェクティブなものとか、新しい響きを与えるとかほとんど興味はもってなさそうだ。伝統的なPOPS歌手そのものの良さを味わえる。70Sに何枚もアルバムを出していて、そのほとんどを持ってるけれど音楽的にはその頃が一番好きだった。

90年代に出したこのアルバムも本質的にはPOPSに仕上がっていてJAZZっぽいわけではない。音圧も高めで今のものとかわらない。楽器そのもの、声そのものがオーソドックスなアレンジに支えられ、地味ではあるが、時代に左右されない良さをもっている。アコースティックギターやピアノの音がしっとりと、アンの落ち着いた声質を支えている。

オーディオを意識したとき、最初帯域的には中域に耳が行くのが普通だろう。つまり声の帯域である。たとえば女性VOが甲高くメタリックに聞こえるようだと長く聞いていられない。次に中低域が重要だ。バスドラムのアタックがBASSに埋もれたり、もやもやしたBASSが聞こえたら全体に抜けが悪く聞いてて気持ち良くなれない。VO(中域)とのバランスも重要になる。これらにDRUMのハイハットやシンバルが心地よくからむと音楽が気持ちよく進行していく。さらに遠くに弦楽器や管楽器が彩りを添える。

このアルバムは例えばこんな風に意識しながらオーディオセットのバランス、音色等チェックする時に全く都合のいいアルバムだ。だから新しい機材(パーツを含めて)が自分のセットに入ったときは、このアルバムを聞くことが多い。

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