修理完了後しばらくサンスイのC2301を使っていたが、いまひとつ以前に使ってたときのような楽しさが感じられない。その前に使ってた真空管プリがなかなか良かったからなのか、修理で音が悪くなったか?修理箇所は治ったが、VOLのガリが出てきたのも良くない。長時間TESTで同じ位置で上げたままONOFFしたのだろうか。まあ、普通の音になってしまった感じだ。

前の真空管プリに戻す手もあるのだが、前にスタジオでよく使ってて今はあいてるSA5000にしてみた。オーケストラを聴いてみたが表情はまるで変わった。しなやかで自然、ただ高域がやや神経質に感じるのでチャンデバの高域をやや下げてみるとバランスが良くなった。ただどうもしっくりこない。好みじゃないのかもしれない。SA5000はECC88を使ったハイブリッドアンプ。真空管の良さはよく出てると思う。それにしては温度感がやや低い。クールでよそよそしい所が感じられなくもない。ピアノコンチェルトではさすがにピアノの音がサンスイとはまるで違う。ほんとに生々しく素晴らしい。真空管の良さはオーディオならピアノにギターアンプならクリーントーンに良く出るように思う。瑞々しいクリーントーンはTUBEアンプの独壇場だろう。

現在SA5000にはオランダアンペレックスのバグルボーイが装着されている。現在は結構高値になっていてなかなか買うのが難しい。音質の点でRCAやフィリップスまたはCHINAやロシア製に戻す気もない。

もう1台の真空管プリはメタル管を使ったレアなもので、自分で内部配線をほとんど交換した。シールドを使う部分が一番苦労する。VINTAGEの良いシールド線が少ないからだ。OUTPUTトランスはバイパスして使った。サンスイってもしかしたらOUTPUTトランスが挿入されているのかも知れない。そんな感じのどっしりした音だから。鮮度や情報量をとるか、低域の安定度をとるかというところだろう。

そういえばSA5000には出力が2系統あってダイレクトとバッファOUT。最初買った時にダイレクトにつないでみたら、残留ノイズが大きくてクレームを言ったことがあった。しかし音はダイレクトの方が好きだ。バッファアウトはマッタリゆったり系の音。ローノイズでダイレクトを使いたい。それでシールド線をつかってみると見事にノイズが低減した。しかしここでもVINTAGEの良いシールド線って少ないので、仕方なくWEのブラックエナメル16AWGのシールド線を使ったがなかなか良かった。いずれ時間ができたら好みのVINTAGE線を使ってシールド線を自作したい。

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