オムニプロと読むのだろうか。確か10年以上も前にケンウッドから発売されたスピーカーだ。当時は安くなったら買おうと思ってたが買いそびれて、3年位前にヤフオクで中古を入手。半値くらいだったと思う。その後このスピーカーは気軽に便利に使えてとても重宝してるし音も悪くない。スピーカーといっても体系はアクティブスピーカーつまりアンプ付で無指向性、ツイーター付。素晴らしい!!

時にシンセやデスクトップ音楽制作のモニターとして、またはTVの外部SPとしてあるいは5.1chのサラウンド用としてこんな便利なものはない。今はパソコンの音声モニターとしてYOUTUBEを見るときに1本だけつないでいる。あらたにもう一組買おうかと思ってる。1万円以下でパワードの音の良いSPが手に入るんだから凄い!

PROTOOLSや録音スタジオのモニターっていうとFOSTEXやバカ高い海外製とか思い浮かべる人がいるかもしれないけど、家で使うにはこのような国産の過去の優秀なSPを使うことも悪くない。

KENWOODは最近は(かつて70~80年代のオーディオ全盛期の衰退から)カーオーディオやバジェットなものを中心に製造しているようだが、昔から素晴らしい技術力を持ったオーディオ専業メーカーだった。超ど級のプリメインアンプやマニアックなアナログプレーヤー、CDプレーヤー等々、現在でも中古市場で高値で取引される。KENWOODに限らず国産のオーディオメーカーの技術力は凄かった。最近いろんな海外製品を使ってみて、やはり真剣に追求していくと国産のもが凄かったと改めて思う。

現在メーカーにそのころの勢いがないのは大変残念なことだし二度とあのころのような製品は作られないのかもしれないが、程度の良い中古品を見つけるのは宝探しのようで楽しい。

例えば今なら日本の携帯電話と海外製の現状を比べると興味深い。あの頃の国産と海外製オーディオの違いと被ってみえる。実用上使いやすいのはあちらのもの、マニアックに追求していくと国産ということになる。そこには技術者の夢見ることの追求があるように思う。

かつて日本が戦争に負けた直後、戦勝国が二度と日本が再軍備しないよう平和憲法を押し付けたのと同時に、スイスなどが日本の製造業が力を発揮しないよう法的に縛りをかけることを提案してきたそうだ。当事から日本の製造業は世界的評価を得ていたことになる。日本もドイツも若い人は敗戦ですっかり元気がなくなってしまったが技術やアイディアのDNAはしっかり受け継がれているはず。いまの若い人も何でもかんでも生活を国に頼る姿勢より、国際競争の中で生きていくために独自技術の開発やそれを磨く努力をするほうが懸命と思うがどうだろう。

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