私的拓郎論?

2009年8月20日 音楽
吉田拓郎のアルバム、買ったのは「人間なんて」「青春の詩」「ひきがたり」の3枚。「ひきがたり」はライブを含むBEST。発売年からいくと青春~が1st、人間~が2ndということだろうか。

なんでこの3枚かというと、まず「イメージの唄」と「どうしてこんなに悲しいんだろう」を聞きたかったから。あと「イメージの唄」のライブVERが聴きたかったからということになる。イメージ~については昨日書いたとおり。実はこの2曲が1枚に収録されてるアルバムが他にあって、最初はそれを買おうと思った。最近は便利なもので、アマゾンサイトではさわりだけ視聴できる。「どうしてこんなに~」は2つのVERがあってオリジナルVERは木田高介のアレンジ。セルフカバーは松任谷正隆のアレンジによるもので、後者はカントリー風味のアレンジになってる。どうもこれは好きになれず、オリジナルVERがどうしても聞きたかった。ピアノのブロックコードひきがたりにはじまりアコギが入り、オルガンが入ってくると、まるでBEATLESかBADFINGERか!そうWithout youの世界だ。曲の出来のよさも含めて、「イメージの唄」と双璧をなす代表曲だろう。自分にとって拓郎といえばこの2曲につきる。

ただそれは曲の話であって、プレーヤー拓郎という視点でみればアルバムを通じて感じたのはギタープレーの正確さ。特にアコースティックギターのフィンガープレーやコードストロークのリズムの正確さは凄い!と思った。普通なかなかこんなには弾けない。けっして難しいことをやってるわけじゃないけど、やはりそれは才能のなせる業だろう。

さて拓郎はどんな音楽家?と考えてみると、曲作りはシンガーソングライターというよりいろんなタイプの曲を書く作曲家タイプ。歌詩の世界はやや男性的、哲学的で広さより深さを追及。女性的歌詞の井上陽水とは対照的。だから共感できるという意味で男性ファンが多いのか?ボーカルは時に荒さが出るが素朴で男性的でかっこいいと思う。

今までポップミュージックのアーティストのアルバムをいろいろ聞いてきたが、自分的には、納得できるのはいつも1stから3枚目くらいまで。一番いいのは1stという場合も結構ある。拓郎のアルバムにしてもそれは全くあてはまった。

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