ASHIDAVOX 6P-HF1 を聴いてみた その6 まとめ
ASHIDAVOX 6P-HF1 を聴いてみた その6 まとめ
ASHIDAVOX 6P-HF1 を聴いてみた その6 まとめ
写真一番下の左がP610DB,右がP610Bで右側はエッジを極薄のスポンジに交換してある。ASHIDAVOXのエッジは裏側が透けて見えるような極薄なもの。
それがそれぞれの音質にも影響しているように感じる。

最近はエレクタアマトールに代わって、ずっとASHIDAVOXの6P-HF1を平面バッフルで聞いている。60年以上も前にこんな素晴らしいユニットが日本から出ていたとは驚きだ。いずれ20㎝径の8P-HF1も縁があれば購入したい。



ASHIDAVOX 6P-HF1 を聴いてみた その5 ~P610系と平面バッフル
ASHIDAVOX 6P-HF1 を聴いてみた その5 ~P610系と平面バッフル
ASHIDAVOX 6P-HF1 を聴いてみた その5 ~P610系と平面バッフル
何とか平面バッフルを支えるスタンドを作って、音出ししてみた。
まず三菱のP610B~

BOXに入れたのと比べてゆったりと音が出てきて、水を得た魚のように生き生きと音が鳴りだした。JAZZでもクラシックでもききいってしまった。あえて言えばJAZZのLA Fourでは眼前にプレイヤーがいるようで勢いがあり生々しさが良かった。ただクラシックでは中高域の弦の響きとかが固めでハイ上がり。JAZZやロックのライブなんかでは相性が良さそう。(F特は写真1番上)

次に610DB~これは写真のF特性(上から2番目)を見てわかるように広帯域でフラットな優等生!(16cm1発でこの特性は凄い)
しかし実際に音を聞くと、交響曲なんかでは朗々とスケール感があっていいのだが、JAZZやロック、POP系では中高域の切れや生々しさに欠けてつまらない音に聞こえる時もあった。クラシックをホールの後方で聴いてるような感じか。

そしてASHIDAVOXで特性的(3番目)には高域が12Khzくらいまでしか伸びてないが、低域はBOXに入れたのに比べて驚くほど伸びている。実際に音を聞いてみるとP610シリーズとは明らかに上のレベルの音と感じた。

高域もこの特性で、十分な品格のあるきめが細かく切れのよい音に聞こえた。
さらに低域はボワ~~ンという甘くて量感だけの低域とは全く違い、ソリッドで切れのあるもの。要するに全帯域の品位がP610シリーズとは一線を画っしたものに聞こえた。不思議なのはどんなジャンルのどんな曲を聴いても、音楽が最良のバランスで聞こえてくると感じる事。

一つだけ難点をいうなら奥行き感が今一つ出ない事。これは平面バッフルに共通のもので仕方のないものだと思う。あとは平面バッフルは場所をとることか。


ASHIDAVOX 6PHF-1は1959年に販売されたユニットで、現在は勿論販売されていないが当時の会社アシダ音響は存続されていて業務用スピーカーやヘッドフォンなどでは知名度はある。

三菱のP610BやP610DBはロングセラーの日本を代表する16cmフルレンジユニットで今でも中古市場では人気抜群だ。

面白いのはこのP610系とASHIDAVOXの6PHF-1は形が瓜二つでキャビネットのホールカットも同じサイズで取り付け可能だ。違いはマグネットの形と振動版の紙質の違いにある。あとエッジの違いもある。P610系はウレタンエッジでASHIDAVOXはフィクストエッジになる。

そこで手持ちのP610BやP610DBと比較してどうなのか?試してみたくなった。
以前にP610系も3WAYのMIDレンジとして試したことがあり、あまり好みではなかった印象ががある。

なので今回は思い切って、定番の平面バッフルを作ってあくまでフルレンジとして音を聞いてみることにした。以前、スタジオのBASSAMPキャビの下に敷いた構造用合板のあまりがあったので、ステレオ2枚分を用意できた。
サイズは60W×90H×2.5(厚み)Cm 但し、床から固定するためにちょっとした工夫が必要になる。そのため製作に意外と時間がかかってしまった。




ASHIDAVOX 6P-HF1 を聴いてみた その3
最初に3WAYマルチのスコーカーとして試してみた。

ツイーターはダイヤトーンDS2000Zのツイーターからグルンディッヒのコーンツイーターに変更、ウーファはダイヤトーンDS1000Zのもの
デヴァイダーのクロスは200Hzと5KHz。

エラフィッツジェラルドでは中高域のアクセントが印象的、まあ音楽的と言ってよいVINTAGEサウンド。ただ中高域のシャリシャリ感は心地良いが時に安っぽさ、紙っぽさも感じる

ブラームスのシンフォニーでは雄大な音場を形成した。グルンディッヒのツイーターは12khまでそれ以降はだら下がり。ASIDAVOXは10Khzまでの伸びでツイーターの存在感が今一つか?

ツイーターをSABAのコーンツイーターに変更。シャリシャリした音からサラサラした音に変わった。高級感はあるのだが、薄く感じ物足りない
そこで上のクロスを10khzに変更してみた。200~10Khzを一つのユニットで賄う理想に近づいた。(ちなみにSABAはVINTAGEコーンツイーターでは珍しく高域は18KHzくらいまで伸びている)

ブラームスのシンフォニー(2番)では奥行きが深くマッチングも良いし
しなやかさもある。

ただクラシックとして気になるのは、音が乾いていて、ややかさつきが感じられること。ペーパーコーンの宿命でもあるのかな?

以上3WAYマルチのスコーカーとしてのマッチングはそれほど良くないのかな~
と感じた。



現在、メインのシステムは3WAYのマルチアンプで、アナログデヴァイダーで分割している。この場合いろいろといじるところがあって、趣味として面白い。

長年、やってきて感じるのは、一番支配力が大きいのは中域のユニットで、自分的には広帯域ユニットをMIDに持ってきて、ウーファとツイーターをそこに付け足す方法が気に入っている。

そこでMIDのユニットに何を持ってくるかで、音の表情が大きく変わるし、音の変化を楽しめる。70~80年代のオーディオ全盛時には価値のあるユニットがたくさん輩出された。NS1000やダイヤトーンDSシリーズ、パイオニアのS955等のスコーカーは先進的で素晴らしい価値のあるユニットだと思う。今では10倍くらいの価格設定でも魅力がある。

しかしそれらは、帯域が広帯域とは言えない。クロスが500hz~5khzくらいでMIDレンジ専用に作られているから悩ましいところだ。自分の理想は100hz~8Khzをカバーしてくれると良いのだが。

そこでフルレンジに目が行く。FOSTEXとかMARKAUDIOとか現代のフルレンジがターゲットになる。と同時に、60年代のフルレンジも視野に入る。こちらはアルニコマグネットタイプが多いので磁力の問題もあるが、音を聞いてみて良ければいいのでは。ダイヤトーンのP610シリーズも面白い。

そんな中でASHIDAVOXを入手出来て、早速広帯域スコーカーとして試してみてはどうか?と考えた。すでにP610BやP610DBではやってみて音も確認している。但しあまり印象は良くなかった。悪くはないのだがNS1000やDS2000のスコーカーと比べて特に好印象はなかった。


いつかは手に入れたいと思ってたスピーカーユニットのASHIDAVOX
先日、やっと入手できた。16㎝タイプのフルレンジ6P-HF1である。

ASHIDAVOXは60年代初期の国産のスピーカーユニットで極薄で
超軽量な美濃和紙MRコーンを使用している。
この美濃和紙MRコーンは極薄超軽量が革新的な高音質を生み出す
要因となっており、世界的な評価を得ているという

届いた時は数か所、振動版やエッジに小さな穴が開いており、これで
大丈夫?と不安にかられた。エッジも口落ちてるようで向こう側が
透けて見える。

この状態で扱うのは不安に思えたので、慎重に不織布と接着剤で裏打ち
して、穴や亀裂がこれ以上拡がらないよう手当をした。
経験上、この程度で音質が変わることはない。

さて裸の状態でまず聞いてみた。
切れがよい。高解像度で情報量も多い。
現代のハイエンドユニットのような音?
しかし低域は寂しいものだった。
まあBOXに取り付けなければ、こんなものだろう
VINTAGEユニットでこの音は
そうシーメンスの14Gを思い出した

さてBOXをどうしようか?
思いを巡らせている


自宅で使用するパソコンはずっと15インチのノートを壊れるまで使っていた。
2~3年前からSSDに交換したものを使ってるので、寿命はずっと延びているはずだ
HDDがダメになるのが、使用できなくなる要因の一番手だ。

主にYOU TUBEを見ることが多いが、パソコンのスピーカーは貧弱なものが多い。まず中低域以下は出ていない。これは仕方のない事で、低音を出すにはそれなりの容積が必要だ。それに加えて耐入力も低いから良く歪む。人の声が十分に聴き分けられるならOKだが、歪んだ会話は心地よくない。

そこで周辺機器を売ってるお店に行くと両脇に置くスピーカーが目に付く
ファッショナブルなデザインで良い感じだが、何分にもスペースがとれない
そこで、この手の中では最小と思われるDAISOのスピーカーを買ってみた。
ペアで300円と激安!あまり期待はしていなかったが、これがとても良い。

一応仕様上はアクティブスピーカーでL-Rそれぞれにアンプが内蔵されている。
オーディオ上の仕様では高級品になるはずだ。まあ物の大きさが違うから比較は
できないが。

youtubeでの使用では十番すぎる音質で、音楽までもそれなりに聞かせる。
4cmのフルレンジはアルミコーン?で人の声の帯域が自然に聞こえるのでyoutube等では全く問題ない。音楽も特に問題ない(youtubeの音質に期待する意味はない)

ダウンロード音源を高音質でという場合はデジタル出しでオーディインターフェイスやDAコンバーターを揃える必要があるが、需要は多いのだろうか?

自分は気に入ったので、3ペアほど追加で購入した。なんと1ペア300円なのが驚異である。この安さなら10ペア位購入してオーディオ的に遊んでみるのもありだと思う。片ch10個の音場型スピーカーとか面白そう。昔のBOSEの小型版かな。





筒美京平氏が亡くなってしばらくたつが、昭和の時代に日本の音楽は大きく変わった(進化した)と感じる

国民的なヒット曲は今は存在しない。時代間のギャップや音楽は個人的なものとして頭内で定位して、スピーカーで聴くものではなくなりつつある。
今に流行る曲、昔の曲なんでも聞ける(選択肢が多い)のが今を生きている特典だろう。(但しそれは良い事ばかりではないと思うが)

ただその人にとって忘れられない曲があるとしたら、12~3歳から10年間くらいに聞いてた音楽が一番多いのではないだろうか?
勿論、その間にいろいろと好みは変わっていくのは当然だ。

自分的には洋楽というかビートルズやモータウン以降を聞いてきた感じだが、同時に国内のヒット曲で好きなものもたくさんあった。その多くは筒美京平氏の曲や荒井由実、東海林修、財津和夫、大瀧詠一~~シングル盤LP盤ともにたくさんあったのだが、水害で流れてしまったのも多い。

筒美京平氏の作品では南沙織と平山美紀が好きだった。前者は胸キュンつまりアイドルとして後者は大人の女として作品の出来は秀逸だった。

南沙織の「17歳」「友達」「潮風のメロディ」は当時のアイドル向け作品として歌詞メロディ編曲とも言う事のない出来でトキメイタものだ。

平山美紀は最近も良く聞く。一連のヒット曲も良いが「熟れた果実」「愛の戯れ」なんかが今のお気に入りである。

平山美紀はバリーマンの曲をカバーしているが、もしかしたら筒美氏がプロデューサーとしてカバーさせたのかもしれない。

日本のバートバカラックと言われたこともあるそうだが、どちらかと言えばバリーマンの方が近いかな~なんて思ったりする。洋楽のヒット曲のエッセンスを取り入れるのは天才的、またある意味、職人的な作曲家であったと思う。




EQはまあ好みですが、後からプラグインでMIX時に処理するのが良いかなと思います。自分の声質にコンプレックスがあっても、後からどうにでもなるかなあ~と。

ナチュラルに録れていれば、プラグインエフェクターで加工するのも、とったままのVERと比べられるので安全ですね。

但し録音時にはローカットフィルターはオンにした方が良いと思います。周辺ノイズや足音(リズムをとる)など気になる場合もありますから。マイクに付いていればマイクで、付いていなければマイクプリでカットすると良いでしょう。どちらか片方だけですね。80HZ~100HZくらいなら影響は少ないはずです。

MIX時に男性VOのこもりを取りたいときは200~250Hzくらいを下げてみると抜けがよくなるし女性VOで突き刺さるような声質をやや和らげるには1.5Khz~2KHz多少下げてみるとうまくいくかもしれないです。逆に女性VOでオケから前に出したい時とかは3~4Khzを上げてみるとか~いずれも最近のプラグインエフェクターは解像度が上がってエフェクト処理に纏わる副作用が少なくなってるので、いろいろ試してみるといいと思います。

昔のアナログタイプのEQは位相に乱れが生じて、音全体が細くなりがちで、昔はやり過ぎていろんな失敗経験があります。デジタルだから問題ないとは言えず、
目的があって音を作りこむ以外には、必要最小限に抑えるのが良いと思われます。


前回は、ボーカル録音時にコンプをかけ録りすると、あとあと結果がよくなると書きましたが、コンプ単体を挿入するのかとか、面倒そうに思えます。

プロの現場では定番のものを単体でラックに収めてあると思います。接続済で定番のセッティングも決められているかもしれません。

さてリハスタで初心者がコンプをかけ録りするのは、セッティングも含めて少々ハードルが高いと思われます。ここでは効率的合理的に録音初心者が自分のセッティングを作っていくことを考えてみたいと思います。

信号経路的に追っていくと、マイク→マイクプリ→COMP→オーディオインターフェイス→パソコンとなり面倒そうです。オーディオインターフェイスの役割を考えると録音時にはAD(コンバーター)がメインになります。その前段にマイクプリが含まれ同時にFANTOM電源も付いています。その後パソコンのアプリでハードデスクに録音され再生時はオーディオインターフェイスのDA(コンバーター)でアナログに戻されスピーカーで聴くことが出来ます。つまりオーディオインターフェイスの働きのメインはADDAであり、マイクプリやファンタム電源等はあくまでおまけについてると考えられます。コストバランスも低いはずです。
それなら単体マイクプリを使うことで、より高音質な録音が可能になるはずです。さらにコンプやEQを使いこなすことによって他の楽器のモノ録音が可能になります。実際にDTMの世界でステレオ録音やパラ入力が必要なのはドラムや一部のキーボード等に限ります。その他はモノ録音(マルチMONO)でステレオ音場を作っていくのが現状です。生ドラムはミキサーを使えば事が済みますし、お金に余裕があれば2chの入力があれば、すべて出来そうです。(打ち込みDRUMメインなら1chマイクプリで完結します)

どんなに優秀なマイクを使ってもAD以前の処理におまけクラスのパーツを使っては真価は発揮できません。ちょっと考えても分かりますが、例えばここで前者のようなマイクプリを5万円程度で購入するとします。その価値はステレオ用なら10万円、ドラム録音もやりたいとなると8CH用とすれば40万円のマイクプリと同等となります。しかもコンプやイコライザーをかけ録りできることを考えれば、自分で録音したいボーカリストにとって超ハイC/Pになるはずです。
単体マイクプリにコンプとイコライザーそれにファンタム電源がついたモノ入力専用のマイクプリがベストC/Pとなります。

そういう製品は数も出ているようで真空管を使ったチューブマイクプリも安価で手に入ります。オーディオインターフェイスの前段にこうのようなマイクプリアンプを挿入すれば、仕上がりのレベル(満足度)はかなり上がるはずです。
ボーカルを録音するときに、素のまま録って後でコンプやイコライザーをかけたりすることも多いと思います。

でも、うすくコンプをかけて録音すると、ダイナミックレンジが狭まり安定した高音圧で録音可能です。その後の処理もやりやすく、バンドスタイルのPOP MUSICの場合には、録りの段階でコンプをかけるのが自分的には好きです。バックの音に埋もれないボーカルが録れます。一聴して歌自体がうまく聞こえるような感覚です。

歌録りのコンプにはアウトボードを使い、その後のコンプやEQ処理はプラグインで行うのが良いと思います。但し何回も歌いなおす時には、同じマイク、同じコンプの同じ設定で録らなければ違和感が出ます。

OPTコンプが好みですが、TUBEタイプもファットな感じで曲調や声質によっては
効果的です。

何もかけずに又はリミッターのみで録音する場合、声質もナチュラルで、それはそれで好みの世界です。いろいろ試してみてその人にとって一番良い方法を見付けるのが、時間はかかるけど後々、迷わずに済みます。
最近はパソコンとオーディオインターフェイスをスタジオに持ち込んで、歌入れ等を行う人たちも増えている。
それに伴いPOPフィルターやリフレクションフィルターを貸し出す機会も増えてきた。大体の歌い手さんはマイマイクを使うことが多いようだ。どんなマイクを使ってるのかは興味のあるところだ。

コロナの件もあり大体の歌い手さんはMyマイクを使うことが多いようだ。どんなマイクを使ってるのかは興味のあるところだ。

さて、ボーカルや生音を効率よくSN比を稼いで、録音するにはそれなりの経験が必要かもしれない。特にコンデンサーマイクを使う場合はSN比に注意が必要だ。よってスタジオで~という事にもなる。

男性ボーカルの場合はダイナミックマイクが良いだろう。
スタジオでとる場合には何も考えずとも、高SN比で録音が可能だ。但し録音レベルだけは注意しなければならない。

お勧めマイクはSM58やナレーション用に多用されるSM7,EVのRE20等がお勧め。ゼンハイザーMD421も落ち着いたPOP系には良い感じ。EVのRE20はプロでもマイマイクで使用している人は多いようだ。

女性VOではジャズ系や声量のある人ならSM58が良いと思うが、コンデンサーマイクを使う方も多いようだ。ボサノバ系やささやき系のボーカルには必須かもしれない。当スタジオのレンタルマイクはRODE NT1初期型だが、中低域の量感ふくらみがあり女性ボーカルには良いマイクだと思う。ややハスキーになる。NT2000はストレートな特性でNT1よりもややハイ上がりに聞こえる。綺麗に聞こえると言えるかもしれない。

女性VO用として究極はノイマンU67が絶品だが高価格、真空管ヴィンテージマイクということもあり入手は難しく置いてあるスタジオもあまりないと思う。ちなみに大貫妙子氏のMyマイクという事である。

なおU87は昔からレコーディングスタジオの定番のようだ。
シュアーのKSMシリーズやBlueのBottleなんかも女性VO用として
雰囲気が良いと思う。

以上は以前スタジオで実際に使ったものや、それらで素(ノンエフェクト)で録音されたマイクの比較用CDを聞いたりして得た感想だが、再生側のスピーカー等でも印象は変わる。

コンデンサーマイクは最近は安価なものでも良いマイクが多数出ているのでスタジオ常設のSM58で相性が悪いと感じたらそういうものを機材レンタル専門のお店や試用させてくれる店で試してみるのも良い。

いずれにしてもちゃんとしたマイクヘッドアンプにつなぐ必要がある。


先日、たまたまTVでteppenなる番組がかかってた。タレントがピアノ演奏を競うというものだが、ついつい最後まで見てしまった。

実は数年前にも同じ番組を見ていた記憶がある。
印象に残ってたのがメロンの被せ者を頭に被って演奏する女の子。
まあ大人だが。
同じ子が今回も出ていた。残念ながら今回は決勝までは残らなかったが、ついつい以前に見たときのことを思い出してしまった。

何故、覚えていたかというと、その時の演奏が素晴らしかったから!
演奏もそうなんだが、アレンジが凄くて技巧的にも高度に弾きこなしていて圧倒されてしまった。ピアノに詳しいわけではないが、音楽ファンとして凄いと思った次第。その時の演奏曲は荒井由実の「やさしさに包まれたなら」
それが即興ジャズ風にアレンジされて、またガーシュインあたりの雰囲気も
漂わせ、これはただものじゃないな!と思えた。
たまたま原曲のアレンジャーの松任谷正孝が審査員をしていて、やはりアレンジが凄い!と驚嘆していた記憶がある。

今回はミスが続いて決勝まで残らなかったが、興味があってちょっと調べてみた
山口メロン~年齢不詳 日大芸術学部音楽科ピアノコース卒業とある。
技術の裏付けはあるわけだ。しかも絶対音感の持ち主でもある。
見た目とのギャップは大きい!
しかし驚くのはユーチューブで彼女の弾き語りを聞いた時。
音程が徹底的に外れているのだ!
まあしかし可愛いしなごみ系だからゆるせるのだが。

絶対音感の人が自分で歌う歌の音程をとれないということがあるのだろうか?
微妙にじゃなくて誰でもわかるくらい外れているのだ。
先輩と言われる人と対談してたのがあったが、「わざと外してる?」
の質問に「それはない」の答えだからわざとではないようだ。
ちなみに出身校の先生からは出身校は出さないようにと言われてるらしい。

こういうことあるんだね。
私も音痴だが、レコーディングなんかで他人の歌を聞いてると微妙にでも外れているのはよくわかる方だ。それで気になるところはピッチコレクトをしたりする。

それでも堂々と歌の弾き語りをyoutubeにアップする山口メロンさんのファンになってしまった。






PCR検査~感度、特異度

ど素人ながらちょっと調べてみた。ネット上のドクター(開業医)の意見をいくつかブログで読んでみたら、実に興味深いことがわかった。

TVのコメンテーター(ほぼ素人)は全員検査が理想とか、日本は欧米や韓国に比べ検査数が少ないのが情けないとかそういう意見が多数をしめている。
私もここまでそう思って(洗脳とは恐ろしい!)いたが、世の中のドクター方は冷静に数字をだして説明してくれている。

特異度~陽性の時の実際の感染者(99%)
感度~陰性の時の実際の非感染者(50~70%)

つまり陽性でも1パーセント弱は感染者ではなく、陰性でも30%以上に感染者がいる。ということだ。

特に後者は問題になる。例えば一週間前にカラオケパーティをやって、何も症状がないけど田舎のお爺ちゃん,おばあちゃんに会いに行きたい。心配だからPCRをやったとする。陰性になったら大手を振って会いに行けるのか?精度は7割ということは3割は分からない、又は陽性の可能性があるということだ。精度をあげるには2回やって、偽陰性は10%、3回やって3%、4回やってやっと1%を切るということだ。普通ならPCRをやらないで会うのを自粛するのが良いということになるだろう。

特異度と感度をもとに計算するとやみくもに検査を広げることや増してや国民全員検査とかの愚かさや恐ろしさが十分わかると思う。

ちなみに感染者1人当たりのPCR検査数は日本は欧米よりも多い。これは正しい医療と言えるのでは。あまりTVの言ってることを鵜呑みにしないほうが良いということだ。

ここまで考えると、政府や今までの日本方式(症状のあるものが医者に行ってPCRをうけるということ)は正解ということになる。

8月になって感染者が急増してきたが、検査数は5月時の10倍程度まで広げられている。感染率から言えば妥当な数。死者数、重症者も少ない。弱毒化したとまでいう人もいる。なら国で出す非常事態宣言は不要になる。

但し、全国で感染者は確実に増えてきているしコロナに関してわからない事(後遺症等)が多すぎるので、開放感を味わえるのはずっと先になるだろう。

まあ自己責任ということで、暫くは自分はマスク、手袋、不要不急の外出を避けることでしのぐことにする。


新型コロナの大旋風で今後どうなるんだろう?と不安もよぎるが、若い人たちはあまり気にならないようで宣言解除後、怒涛の外出で東京は依然と変わらぬ人の賑わいのようだ。政府も感染者が増えてきても再宣言はまったく考えず経済を回す方向でいるらしい。リスクの高い病気持ちや年寄りは自己防衛に徹するしかないようだ。

さてうちのスタジオが始まったころ、POPミュージックの世界は如何にラウドな曲を制作するか~で競うような雰囲気であった。音圧競争の全盛期かも知れなかった。だが今でも、その傾向はたいして変わってないように感じる。ただ、マスタリング技術やエフェクターの進歩で、よりきめの細かい純度の高い音になっている気がする。

マスタリングの音圧を下げるとどんなメリットがあるか?~コロナで暇になった自分は昔の自作の曲をリマスタリングしてみた。まず昔のプロツールスしか使わない前提(それしかないから)で、曲あたり30~40トラックの音量をそれぞれ各3db下げてみる。さらにマスタートラックに挿入されたL2を6dbから3dbに固定。これで海苔波形がある程度解消されるはず。まあ別に音が良ければ海苔波形でもいいわけですがね。音が良い=好みの問題だから。(3か月くらいそれで遊んでいた)

結果はどうか?(勿論聞くときは同じ音量になるようにアンプのVOLを調整する)オーディオ目線で言うと、へたくそな自分の曲でも違いは良く分かる。VOとバッキングの前後感が出てくる。全体にすっきりとした音になる。(暑苦しくないという事) LRのSPに張り付いたような全体が前に出る音が好きな人は海苔波形のサウンドが良いだろうと思う。私は音圧を下げたほうを気に入ってる。と言っても、マスタートラックのトータルコンプを削除するまではしたくないけどね。



西日本の豪雨災害は200人以上の死者を出し、戦後おそらく最悪の雨の災害になってしまった。自分も15年の豪雨災害時、水害の恐ろしさは身をもって感じていたから、今回は本当に大変なことになったと思う。自分の場合は引越しと言うことで家を立ち退いたが、跡片付けには長い時間がかかった。

当時、被害を受けて手持ちの半分くらいのアナログレコードがヘドロに浸かってしまい、引越し後も車庫に積んでいた。CDの方は洗浄後9割くらいは聞けるようになったものの、ジャケットは水につかったものはほとんど捨てた。レコードはジャケットが駄目ならCDを買っても良いと思うのだが、アナログ独特の繊細で柔らかな音が聞きたくなり、ためしに30枚ほど洗浄し乾かしそれでも乾くと、かなり汚く見えるので、だめもとでタオルで体重をかけてきつめにふいてみた。十分乾かした後、暫く放って置いた。肝心のメインプレーヤーも水をあびて捨ててしまったのだ。2階にあった予備のプレーヤーを使うのだが、こちらも20年くらい動かしてないのでどうなるか?

セッティングの関係で、現状のアンプとプレーヤーを繋ぐのにはシールドケーブルを延長しなくてはならない。普段シールドがないケーブルを使ってるので、新たに作る必要があった。80cmくらいのシールドが2本、いろいろと物色してVINTAGE BELDENの8410を使ってみた。プラグにつけるのに、被覆を剥くと白いシルクがシールドの周りにまかれて、シールドを剥いてみるとゴム系の被覆の周りにはさらにシルクが巻かれ、被覆をカッターで切り取ると、今度はスズメッキされた7本の芯腺にシルクが巻きついていた。これらを成形するのに多くの時間がかかった。現代のBELDEN8410はシルク部分がレーヨンになっているが構造は同じだ。8410は8412の後にでたもののようで歴史は長く、一番の用途はギターケーブルらしい。このビンテージ8410がどの辺りのものかは判らないが、50年代くらいか?完成したケーブルをアナログプレーヤーの出力にRCAメスメスプラグでつないで音出し。ハムノイズが大きい?おっと忘れていた。アース線も延長して就けなければ。手間がかかる。同じくBELDENのSPケーブル(18AWG)をねじって繋いで、フォノつきアンプに接続してみた。

針音がかなり酷いものもあったが、ちゃんと聞ける。CDにはない、心地よさがある。意外に心配したソリはなかった。これから残りのレコードも救済されるのか??ガレージには残り約600枚くらいあるので作業は大変だが。2~3年で完了するかな?


ハリル解任からスイス戦あたりまでは全く期待していなかったし、ワールドカップも見ないだろうな~と思ってたが、パラグアイ戦で4点とった辺りから、どうしたの?日本って感じで、怒涛の勢いを発揮しだした。それにしてもベルギー戦は惜しかった。ゴールキーパー、ディフェンス、決定力~まあいろいろと課題が露呈したのだが、今回は見ていて楽しい試合が続いた。ポーランド戦の終盤も~あれがあったから、ベルギー戦があったと考えると悪くなかった。

それにしてもまた監督が変わるのか?このまま西野監督で最低でも4年間任せればいいのにと思うが、どうだろう。外国人監督の名前もちらほら出てるが。しかし問題は~上の組織にマスコミにリークする人間がいること。ポーランド戦の6人交代、秘密練習しておきながら、情報が漏れてたら洒落にもならない。今回の新監督の名前も、漏れ漏れ~このあたりはちゃんとやってほしい。

日本が負けて、一足早く秋の訪れと思ったら、大谷がカムバック、投手としては大部先になるだろうが、その間打者で怪我前の活躍してくれたら~楽しみはつづく。
単線は電気的、音質的にメリットがあるのか?デメリットはないのか?音質的にはともかく、電気的には表皮効果(スキンエフェクト)というデメリットがあるらしい。要するに~電気信号は単線の場合、断面からみると外周の表面に多く流れて、中心に行くにしたがって流れにくくなる~ということ。

それが音質にどう影響してるのかは不明だが、単線でだんだん径を太くしていくに従い高域が出にくくなるのはあるようだ。それでオーディオの信号ラインに使う単線では、太さによって大きく音質が左右される。それでオーディオにとって最適な太さと言うものが、ある程度限定されると思う。市販されているものもそのような事を考慮されていると思う。

上流(パワーアンプ以前)に使うのなら22AWG~16AWG位の範囲がうまくいくと思う。0.6mm~1.3mmくらいだろうか。電源線材と言うことであれば18AWG~14AWG位(1.0mm~1.5mm)~が良い結果を得られると思う。

100年前位からのWEを初めとするVINTAGE単線では、電話交換手の声やラジオアナウンサーの声を正確に伝える用途があり、18AWGというサイズが各社から出ていた。所謂ANNUNCIATOR WIREというもの。1940年代以前のANNUNCIATOR WIREを素材としてラインケーブルを作ってみると、その素晴らしいパフォーマンスに感激することがある。ボーカルの再現性、全体の音抜けのよさ~~当たれば現在の市販されている超ハイエンド製品を超えるものがDIYで作れることもある。~つづく
家電にしてもオーディオ製品にしても、電気を使うものには電源ケーブルがありすべてPVCより線だ。アンプもスピーカーの内部も冷蔵庫もTVもみんな拠り線である。辛うじて時々アース線に単線が使われている。

単線が使われないのは、安全性に問題があるからであろう。電気関係の法律もいろいろあるみたいだ。何故安全ではないか?家庭の電源ケーブルが単線だった場合足を引っ掛けたりすると、すぐに抜けてしまう。抜けるだけならまだよいが、本体を床に落としてしまったり、スピーカケーブルならスピーカーを倒してしまったりまた収まりも良くないし使い勝手もしなやかな拠り線に比べて良くない。床から持ち上がったりしてしまう。半田のつき易さも拠り線のほうが、はるかにつきやすく安心できる。単線はバネ性によって外れてしまう恐れもあるわけだ。

そういえば昔、秋葉原のオーディオパーツ販売店で、いくつかあった単線電源ケーブルがある日を境に全て撤去されてしまった。TMDとか海外製とか高級なものがほとんどだったが、それ以来、全て購入できなくなったのだ。新しい法律が施行されたのだろう。

しかし電源にしても、壁コンセントにつながる壁の中の配線はすべてFケーブルで単線だ。確か1.6mmト2.0mmだったと思う。壁の中は普通、触れない場所であり安全性が担保されるということだろう。

では単線は本当に、電気的に性能が良いのだろうか?~つづく


ラインケーブルで16AWGくらいの単線のくっきりした音像とメリハリのあるエネルギー感は中々良いものだ。それは何処から来るものだろう?いろいろいわれているが、自分は振動に強いことだと思う。つまり中低域から低域の強い電気信号が銅線を通る時、振動で揺れてしまってはエネルギーロスにつながる。モワっとしたアタックの不明瞭な解像度に欠ける音になりがちだ。

同じ1.2mm径で、0.2ミリ位の線が集まったより線と1.2mmの1本線とどちらが振動に強いか?考えてみてほしい。撚り線は絞ることによってテンションを強くかければある程度の振動は回避できる。しかし振動をお互いに受けて伝える面もある。

具体的には、例えばバスドラムとベースの音を聞いてみる。バンドの中で中低域から最低域はバスドラムとベースが請け負う場合が多い。バスドラムのアタックがスピード感がなく弱くなると、ベースの音と渾然一体となる。厚く太くはあるが暗くもやっとした、どんよりした中低域になりがちだ。

そこでバスドラムを狙うマイクケーブルに16AWG以上の単線のシールド線を使ってみると、その後のミックスやマスタリングでアタックを出すためのコンプ等大きくかけなくても済むことになる。それは出来上がりの鮮度感に大いに貢献するものだ。

振動の他にも大きなメリットがある。それはストラドジャンプと言われる歪を回避できることだ。これによってすっきりした音が得られる。このジャンプと言われる歪は電気信号が撚り線の中の線から線にジャンプするときに起こる歪で、中~低域に対してはあまり良いことがない。単線の場合はそれを回避できるメリットがありこれは実際音を聞いてみると誰でもわかる程度の大きな違いとして現れる。要するにもやもや感がないのだ。~いい事尽くめの単線だがデメリットもあるらしい。~次回に続く。

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