昨日は、昼間、クラシックギターの録音の仕事が入った。こういう生楽器の場合はマイクやマイクセッティングが仕上がりに大きく影響を与える。演奏者は大学生で2時間の枠の中で本人の納得のいくテイクが録れるまでということで進めていった。5〜6テイク録ったところでは首をかしげていたが、10テイクをこえたあたりから徐々に乗ってきたようで、13テイク以降は納得のテイクが録れたようだ。結局18テイク録って17テイク目がOKテイクとなり、音量を合わせてCDに焼き終了となった。録音時に軽いコンプとイコライザーをかけ録りしているので、その後は特にエフェクト処理は行わず、スムーズに時間内で終了することができた。使ったマイクは2本のキャラの違うコンデンサーマイクで、ステレオ録音の配置と音質への配慮を兼ねてセッティングした。モニターからの音は充分に満足のいくもので、その繊細で柔らかな音はマイクの優秀性が発揮されたものだった。面白いのは、このセッティングでは波形は逆相になっており片CHインバートすると見事に音が変る。その違いも演奏者に確認してもらい結局インバート後の正相のテイクを採用となった。無難な選択と思う。やはり生楽器の録音は楽しい。

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