その後2日前、AテクニカのAT33ML/OCCを入手。同じAT33でも音は
かなり違う。OCCの方がナチュラルで大人しい。PTGは中高域が
張った音。デジタル的な音だ。時として、このメタリックな響きが
耳につく時がある。2,4拍目スネアやギターカッテイングのシャキっと
タイトに決まる音は洗練されて現代的なのだが。

OCCの後にPTGが出た。ずっとOCCを使ってて、針をすり減らし、
仕方なくPTGを買ったが、やはりわずかの差でOCCが好みだった。
それで今回再度OCCを購入した。

早速聞いてみたが、さらに音の差は歴然だった。これはシェルのピン
がPCOCCかどうか、リード線がPCOCCかどうかってのが、効いてるよ
うだ。PTGの方はいずれもPCOCC。MLOCCにつけたシェルリード線は
OFCで太め。ピンは真鍮か?

とりあえず先日作ったリード線を試すため、ややカン高い音がする
PTGのリード線交換を試みる。これは意外に大変だった。まあ不器用
なことによるがチップがなかなかピンに入らない。しまりと径のジレ
ンマによるものだが。

使用VINTAGE線は信号線は26AWGのBelden1925のメッキなしの
コットンストライプ巻き。抜群の中域再生能力で、VO帯域は実に生々しい。
アース側は先日のドイツVINTAGE線にBelden29AWGを追加。半田は40s
ナッソをはじめ数種類のブレンド。

試聴してみる。ソースはマイケルジョンソン(ジャクソンじゃないよ)の邦題が
「恋人たちのアルバム」70年代AORの名盤である。
有名なBluer Than Blueの入ったBsideから聞いてみる。

かなり落ち着いた音になり期待通り、中域の生々しさと低域の量感
が出てきた。ただまだ少し中高域の癖は若干残るかな?
低域が深くなったことは大変良いと思う。シェルのピンは
PCOCCなのでこの影響かもしれない。今度、木製のシェルに交換
してみようと思う。あとこれはPTGの個性ということだろう。

最後になんでAT33~に拘るかというと、アナログプレーヤーの
PL70Lとマッチングが素晴らしいということ。いろんなカートリッジ
を使ったけど、皮肉にもほとんどCDを聞くようになったころ
最後にたどり着いたこれがBESTだった。PL70LⅡは中低域の厚み
と落ち着いた中域以上のバランスで大人し目、地味な印象のプレー
ヤーであった。そのお互いを補完するような、相性がこの二つには
存在してるのは明らか。その後の機材の組み合わせの参考になる
ような事象であった。

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