私の車にはCDもMDも付いてないので、未だにカセットである。
カセットの中身も7~80年代に録ったものをそのまま聞いている。

世の中でどんな曲が流行ってるのか全く興味がない。
流行の曲に興味があったのは、80年代前半くらいまでだろうか。

生きてて歳を重ねていい事といえば、選択の幅が広がることか。
リアルタイムで聞いたのと、遡って聞いたのでは、思い入れが違う
かも知れない。

最近レコードを聞くようになって、昔のLPの中で再発見があった
ものを車の中でも聞きたくなった。

中古市場を物色して、手に入れたのが当時高嶺の花だったナカミチ
のカセットレコーダー。機種名はCR-40,ナカミチの中では安価な
方かも。

しかし音は~良かった!手持ちのカセットがこんなに良く録れてたんだ
と不思議に思うくらい。機能もシンプルで自動化されたのが少なく
返って使いやすいし壊れにくいと思う。今まで使っていたA&Dの
GX7100や9100と比べると、A&Dは音質面でGXヘッドのせいか、中高域を
粒立ちよく聞かせクリアーに感じるがやや硬めの音。CR-40はナチュラル
で耳に心地よく、解像度も悪くないし音場も広い。こちらが好みだ。
A&Dは機能的に問題ありで、STOP1key押しでEJECT可能だが、そこが
壊れやすく、TAPEが取り出せなくなるのが欠点。磨耗の少ないヘッドで
クリアーなだけに残念。


昔のカセットもクラシックのエアチェックやPOPSもの、ROCKの貴重な
ライブものなどいろいろあるので、飽きない。

昔から思っていたのだが、デジタル時代になって確かに便利になった。
しかし音質はどうだろうか?良くなったのはSN比くらいじゃないか。
MP3やMDの音を聞いた後で、カセットを聞くと、かなり豊かな気分に
なれる。圧縮されたものは所詮BGMにしかならない。その点カセットは
いい線いってると思える。上には2トラ38アナログオープンとかあるが
そこまでいくと、装置も大きくメンテも容易ではない。

デジタルもCDとDATでは音質面で本質的に違いがあるようだ。DATの方が
ナチュラルでアナログに近い。CDは抜けがいまひとつだし、低域のブースト
感と中域以上のこもった感じ(フィルターがかかったような)が常に付
きまとう。

アナログレコードはその針音やレコードのマイクロダストのノイズが大きな欠点だが気に
しなければ、素直で気持ちよく音楽が聞ける点で一番かなと思う。

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