久しぶりにレコーダーを買ってみた。DSDで録音できるMR-2000s。
2chなのでマスタリングやアーカイブ、クラシック等のステレオライブ
録音等がターゲットか?メディアはHDD。160Gが内臓されている。

早速、試してみた。
手持ちのCDからs/pDIF経由でPCM録音。そしてアナログ出しでDSD録音。
PCMのほうは、16bit~24bit 44.1~176.4khzでDSDは1bit5.6MHz
ソースはJPOP(カジヒデキ)ボーカル(リンダロンシュタット)室内楽
(vnボベスコ)オーケストラ(チャイコフスキー交響曲第5番3楽章テラーク盤)

ジャンルを変えて同曲をそれぞれの規格で録音。DSDはチャイコフスキーのみ
PCMと比較。

さて結構時間がかかったが、印象としては44.1K/16bitのバランスの良さ。
これは完成されてるな~という感じ。特にPOP系の音楽では、この規格で
十分なのではと感じた。中低域の抜けの良さと高域の切れのバランスが絶妙
で規格上はこの中では最下位だが、音楽は十分に楽しめる。それを上位規格
で録ってみると中低域が安定、高域が伸びて、フラットに近くなる。つまり
中高域のアクセントが無くなり、低域がよりファットになるため、重苦しい
印象。抜けも悪くなる。

クラシックでは低域がより深く伸びて、エッジも甘さがとれて力感と量感が増す。
中高域のシコリがとれでスムーズに上まで伸び全域でスケールが大きくなり
リアリティが増すので、176khzは効果的と感じた。

さてDSDだが、こちらは何の飾り気もないスムーズでピュアな印象。音楽的
には物足りなくもあるのだが、本当はこっちが正解なのか?と思わせる。
ただ176khzで聞ける深く躍動的な低域弦楽器群は聞いていて気持ち良いし
迫力がある。

PCMの上位企画やDSDが思ったほど好印象じゃなかったのは意外だが、考えて
みれば当然かもしれない。1983年ころ登場した44.1khzの規格はすでに30年間
を経過して、それをターゲットに録音、編集、マスタリングの技術が発達して
きたのだから、規格を上位にしたところで簡単には超えられないのは当然だろう。
これは完成度の話であり、情報量や他のスペックは圧倒的に上回る上位規格で
録音、編集、マスタリングされたものが出回ればCDは過去のものなるだろう。

しかし現状は、この機材で録音されたものは、本機または一部DVDディスクに
書き込んで再生するしか、再生の方法がないことが、この機種の可能性が制限を
受けてる感は否めない。

あと感じたのは、LPレコードやCDコレクションのアーカイブとして利用するとき
リモコンがないのが使いにくさを感じさせる。残念なところだ。

付属のAUDIO GATEはコンバーターとしてまだ使ってないが、とても優秀ということだ。

2月6日 追記
メーカーに問い合わせた所、CDをデジタルで録音する場合は44.1でも176.4でも
音は変わらないと言われた。現実には変わってるんだが?ただ書き忘れた大事な
事はインフラノイズのABS7777が直列に入ってるということ。
あと、44.1でいれると普通は88.2や176.4では録音できないはずだが、SRCが内臓されてるのかな?まあこんがらがってしまうが、現実に44.1と176.4では再生音に
大きな違いがでたのは間違いない。

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