先日オークションでゲットしたプリアンプ。巨大コンデンサーによる別(左右独立)電源、窪田式反転増幅、MOSFET,ファーストリカバリー整流、出力0.02Ω~これ23000円。実は数年前から、同じプロセスで作られたパワーアンプを持ってるのでキャラクターはだいたい想像できる。しかしこのプリアンプはこのパワーよりもさらにクオリティが高いと思う。

プリアンプに巨大電源が必要か?しかし電源がしっかりしてると中低域~低域が幅のあるしっかりした実在感のあるものになる。経験上そう感じる。MOSFETは中高域のピュアな音で実際にハイエンドメーカーでも多数採用されている。

実際音を聞いてみた。最初はメリハリが激しく、低域の押し出しが突出して綺麗な中高域をマスクしてるような印象。しかもピーク性で不安定。いままで長年TUBEプリを使ってきたので、この音はやや几帳面過ぎてソリッドで膨らみがなく鋭角的なエッジや冷たさも感じる。~このままではちとキツイかな?

いろいろとやってみたが、結局入力系と出力系、アースラインの内部配線材と半田をすべてVINTAGEものに変更した。つけては聞き、つけては聞きで一番最適なものを選んで行くやり方。バランス的に低域よりだったので入り口は高域に定評のある単線、出力系はピーク性の低域を避けて安定した幅のある低域を志向して単線プラス味付けの極細線。アースラインは銀メッキ拠り線すべて1930~1950年代のもの。半田は50年代マルチコア、電源系は触らず。

以上~試聴結果は十分満足のいくものだった。オケは小編成から大編成まで満遍なくこなし、小編成室内楽ではその高域の美しさが際立つ。低域もピーク性のものからその場の空気感を再現できる安定したもの。今まで聞いていた価格で50倍するアンプと比べてもキャラの違いはあるが、十分対抗できるサウンドに仕上がった。

以前はVINTAGE線といえばラインケーブル作りが主だったが、ギター内部配線のようにアンプ内部配線にしたときの効果は凄い!と感じた。いままで5台プリアンプに実施したがすべて向上したので確信が持てるようになった。

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