昔、83年ごろからアナログレコードからCDに音楽再生のメディアが大きく舵を切った。最初の頃は25~30万円くらいの値段で各社からCDプレーヤーが一斉に発売された。

当時オーディオマニアのお宅に伺い、買ったばかりのCDプレーヤーを聞かせていただいた記憶がある。印象に残ってるのはそのスルスルスルっていう回転ノイズの大きさである。SP側におかないと気になるくらいの音だった。当時はCD盤そのものの値段も4000円近くしていて、最初に10枚かったら4万というちょっとマニア以外にはハードルが高かった。

しかしその時気になったのは、CDの音よりも、同時に使われていた超ド級の糸ドライブ駆動砲金ターンテーブルのコタツくらいの大きさのアナログプレーヤーであった。FR-7F?だったかな。そのカートリッジで松田聖子やアシュケナージのピアノ協奏曲等聞かせてもらったが、音質はCDとは比べようがなく素晴らしかった。~~~その後、CDプレーヤーは値段がこなれて、回転ノイズも激減、遅れて出てきたDENONのDCD1800を購入、まもなくフィリップスのCD34も買ってみた。どちらもその便利でノイズレスの音質には満足していた。しかしアナログをずっと聞いてきた自分の感覚からは音質的に楽しめるという感じでもなかった。それで楽しめる音質にするにはどうしたらいいか?

~~そこから試行錯誤の日々が始まった。

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