プリ管について 12AX7 12AU7 その2
新年明けましておめでとうございます。本年も引き続きスタジオソングサイクルのご利用、宜しくお願い致します。

さて忙しさとものぐさな性格から~プリ管その1~の後、間が空いてしまいましたがプリ管その2です。テレフンケンやアンペレックスのBuggleBoy以外にも、自分好みの12AX7(12AU7)があります。まずMullardの12AU7です。地味な印象ですが、しっとりとして落ち着きがありバランスが良くジェントルな音に感じます。上品でありクラシック全般に相性が良い感じです。

Siemensの12AU7も好印象です。どちらかというと風格があり音響の骨格をきちんと出すイメージで古いホールのオケの空気感をうまく出してくれます。決して繊細で軟弱な音ではないですね。同じドイツ系でもテレフンケンがガラスをたたくような鮮度感のある音とすればこちらはやや硬質で堂々とした木質系の音かな~と感じます。

AMPEREX(オランダ製)のBuggleBoy以外のものに関しても質感はちょっと違っても、Siemensの雰囲気とBuggleBoyの中間のような感じで使いやすかったです。

その他、Phllipsのものは低域がグルービーでメリハリがあり、リズム&ブルースやファンキーな音楽にはノリが良さそうです。RCAのクリアトップはその名の通り上部がスケルトンになっているTUBEですが、音もクリアでハイファイですが、ソースやシステムの組み合わせによっては、ややハイ上がりで平面的になるようです。

ここまで国産の真空管が出てきませんでしたが、決して悪いわけではありません。いまいち私自身が特徴を掴みきれてないということです。国産の真空管アンプには国産のTUBEが合うと言われてますが、そうかもしれません。私は今までナショナル、NEC、東芝、マツダ~と使ってきてますが、際立った特徴が今のところ分かりません。ただし悪い印象もなかったです。

テレフンケンは今まで外れたことはありませんが、BuggleBoyの最近入手した50Sのものは、雄大な低域が朗々と響きすぎ今までの抜けの良さやバランスの良さが感じられなかったものでした。それぞれ年代や製造場所によって音質に差が出てくることは当然あります。後、残念ながら偽物も出回ってるようです。テレフンケンに関しては、判断の目安となるダイヤマークまでも偽造されてるらしいですので、音を聞くまでは安心できません。

(いずれも現代のものではなく60年代~70年代のもので、自分のシステムという前提の話ですので話半分に止めてください)


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