新型コロナの大旋風で今後どうなるんだろう?と不安もよぎるが、若い人たちはあまり気にならないようで宣言解除後、怒涛の外出で東京は依然と変わらぬ人の賑わいのようだ。政府も感染者が増えてきても再宣言はまったく考えず経済を回す方向でいるらしい。リスクの高い病気持ちや年寄りは自己防衛に徹するしかないようだ。

さてうちのスタジオが始まったころ、POPミュージックの世界は如何にラウドな曲を制作するか~で競うような雰囲気であった。音圧競争の全盛期かも知れなかった。だが今でも、その傾向はたいして変わってないように感じる。ただ、マスタリング技術やエフェクターの進歩で、よりきめの細かい純度の高い音になっている気がする。

マスタリングの音圧を下げるとどんなメリットがあるか?~コロナで暇になった自分は昔の自作の曲をリマスタリングしてみた。まず昔のプロツールスしか使わない前提(それしかないから)で、曲あたり30~40トラックの音量をそれぞれ各3db下げてみる。さらにマスタートラックに挿入されたL2を6dbから3dbに固定。これで海苔波形がある程度解消されるはず。まあ別に音が良ければ海苔波形でもいいわけですがね。音が良い=好みの問題だから。(3か月くらいそれで遊んでいた)

結果はどうか?(勿論聞くときは同じ音量になるようにアンプのVOLを調整する)オーディオ目線で言うと、へたくそな自分の曲でも違いは良く分かる。VOとバッキングの前後感が出てくる。全体にすっきりとした音になる。(暑苦しくないという事) LRのSPに張り付いたような全体が前に出る音が好きな人は海苔波形のサウンドが良いだろうと思う。私は音圧を下げたほうを気に入ってる。と言っても、マスタートラックのトータルコンプを削除するまではしたくないけどね。



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