エルビスのドキュメンタリー
2007年8月31日 音楽BSでやっていたのでさわりだけみるつもりが、つい終わりまでみてしまった。インタビューに答える元夫人のプリシラ。エルビスが死んだのは70年代。このビデオは2005年制作で、プリシラはこの時、はたしていくつ?そう思わせるくらい若くて美しい。
「エルビスは軍隊で去勢されてしまった」たしかジョンレノンの言葉だったっけ。ビートルズのプートレッグを聞いてみるとジョンのエルビスへの傾倒ぶりがまともではない。なにしろポールと組んだのは「彼がエルビスに似ていたから」ということだ。初期のエルビスはそれだけ凄まじかったのだろう。スーパースターといえども人間だ。いつでも才能全開とはいかない。まっとうじゃない世界は精神を蝕み、そのたどる道は薬漬けから若くして急死というパターンが多い。70歳のマイケルジャクソンはどんな感じかな?スーパースターはファンの心に不変でいるべきだろう。
さて2年前だったか、小泉首相が最後のアメリカ訪問でエルビスの家を訪れたときの映像には笑えたが、あの時の女性二人はてっきりエルビスの娘だと思っていた。だがなんと元夫人のプリシラと娘のリサ・マリーだったらしい。もう60歳近いはずだが、どうなってるのだろう?アメリカの整形技術はすごい?いや本人の努力か?リサマリーはリサマリーで、本物はスエーデンにいるとか?さすがスーパースターの一家、ミステリアスな話である。
「エルビスは軍隊で去勢されてしまった」たしかジョンレノンの言葉だったっけ。ビートルズのプートレッグを聞いてみるとジョンのエルビスへの傾倒ぶりがまともではない。なにしろポールと組んだのは「彼がエルビスに似ていたから」ということだ。初期のエルビスはそれだけ凄まじかったのだろう。スーパースターといえども人間だ。いつでも才能全開とはいかない。まっとうじゃない世界は精神を蝕み、そのたどる道は薬漬けから若くして急死というパターンが多い。70歳のマイケルジャクソンはどんな感じかな?スーパースターはファンの心に不変でいるべきだろう。
さて2年前だったか、小泉首相が最後のアメリカ訪問でエルビスの家を訪れたときの映像には笑えたが、あの時の女性二人はてっきりエルビスの娘だと思っていた。だがなんと元夫人のプリシラと娘のリサ・マリーだったらしい。もう60歳近いはずだが、どうなってるのだろう?アメリカの整形技術はすごい?いや本人の努力か?リサマリーはリサマリーで、本物はスエーデンにいるとか?さすがスーパースターの一家、ミステリアスな話である。
終戦記念日や原爆投下の日をはさんで、戦時のドキュメンタリー番組が最近は多い。平和ボケした自分ら戦後生まれの人間が、なんの危機感も感じずに、その恩恵にも気づかず、ずっと何十年も生きてきたわけだが、せめてこの期間は、じっくりとこういう番組を見てみるのもいいだろう。と言っても、ほとんどは前に何回も見ていて再放送になるわけだが。そんな中で初めて見て新鮮だったのが、竹内浩三が戦時を生きた物語。
今現在の20代前半のそこらへんによくいるような軟弱な若者がもし、1940年代前半の日本にタイムスリップしたら?番組の前半はそんなことを思わせるおよそ軍人には向かない主人公の性格、戦争に行くのを恐れ、何より自由を愛し,繊細な感性をもった大学生。日々の暮らしは計画性もなくただ感性のおもむくまま、好き勝手に生きていた。しかしとうとう赤紙が来てしまい、徴兵されることとなる。
筑波日記は配属先の筑波山のグライダー部隊で、彼が秘密裏に書きとめた日記を母親に送ったものである。日記を書くことができた筑波時代は戦時中としては、穏やかな日々をおくることができたのだろう。しかし結局終戦の年に、フィリピンで戦死する。
この間の彼の心の葛藤は想像するだけで胸を打たれるが、逆に戦争の罪深さを認識させられる。戦地に行く朝、母親のせかす声にせめてこの曲を最後まで聞いてからと、チャイコフスキーの悲愴のレコードを聞いていた場面が印象深い。
この先、日本がずっと平和でいられるか、非常に怪しいものだ。上海万博後あたりに中国経済が破綻した時、日本は第3の核爆弾の被害にあうと予想する人もいる。中国やロシアの核ミサイルが常に日本に向けてあるのを、忘れてはいけないと思う。
筑波日記で検索すれば、実際の竹内の日記を読む事ができる。
今現在の20代前半のそこらへんによくいるような軟弱な若者がもし、1940年代前半の日本にタイムスリップしたら?番組の前半はそんなことを思わせるおよそ軍人には向かない主人公の性格、戦争に行くのを恐れ、何より自由を愛し,繊細な感性をもった大学生。日々の暮らしは計画性もなくただ感性のおもむくまま、好き勝手に生きていた。しかしとうとう赤紙が来てしまい、徴兵されることとなる。
筑波日記は配属先の筑波山のグライダー部隊で、彼が秘密裏に書きとめた日記を母親に送ったものである。日記を書くことができた筑波時代は戦時中としては、穏やかな日々をおくることができたのだろう。しかし結局終戦の年に、フィリピンで戦死する。
この間の彼の心の葛藤は想像するだけで胸を打たれるが、逆に戦争の罪深さを認識させられる。戦地に行く朝、母親のせかす声にせめてこの曲を最後まで聞いてからと、チャイコフスキーの悲愴のレコードを聞いていた場面が印象深い。
この先、日本がずっと平和でいられるか、非常に怪しいものだ。上海万博後あたりに中国経済が破綻した時、日本は第3の核爆弾の被害にあうと予想する人もいる。中国やロシアの核ミサイルが常に日本に向けてあるのを、忘れてはいけないと思う。
筑波日記で検索すれば、実際の竹内の日記を読む事ができる。
日本の懐メロ特集 その2
2007年8月5日 音楽GSの時代は長くは続かなかった。要するにブームで終わったわけだ。それは大衆の受けを狙った歌謡曲畑の職業作詞、作曲家の手によるものが多かったのが原因してるのかもしれない。そもそも彼らの作品は時代を超えて、長く聞かれる本質的に深い作品を前提に作られるわけではない。一発狙いといっていいのかも知れない。システム上多業種の多くの人間が関わっているので、2~3回売れなければ次はない、という使い捨ての感覚が支配してるのだろう。
GSの衰退とクロスするように登場したのがシンガー&ソングライターや、独自のサウンドを追及したロック、POPS系のバンドだ。彼らにはメディアの露出もTVの歌番組主体の歌謡曲畑の人たちとは一線を画した、LIVEを中心とした手作りのプロモーションが行われたように思われる。それらの手本となったものが、LOVE&ピースの時代にアメリカで行われた大規模な野外コンサートだったように思う。それらに触発されたとはいえ、その後の日本のPOP系音楽業界の形態を大きくかえたのは大きな功績と言えるだろう。そのエナジーの核となったのが、若くて優秀な才能の登場だ。
何かが始まるとき、変わる時というのは、優秀な人間が登場するのが常で、政界ではないけれど、そこそこの才能だと何も変わらない。現在は変わりにくい環境なのかも知れないが、新しい音楽家がいるにしても、その頃の人が健在であるにしても、例えば日本の曲が海外のチャート上位にのるとか、世代を超えた大ヒットが出るとか、ここ10年くらいはなかったような気がする。逆に誰でも気軽に曲を作り、CDをつくりライブができるいい時代だ。アマチュアとプロの境はわかりにくくなり、鑑賞する時代から、参加する時代になったのかもしれない。残念なのは、ここ数年、魅力的なヒット曲が出なくなったことだ。今の状況ならGS時代のほうが、メロディ自体は良かったように思う。
作詞家の阿久 悠氏が亡くなった。彼が関わったレコード売り上げ枚数は6000万枚以上だという。日本人の半分以上が聴いたことになる。彼自身はカラオケもやらないし鼻歌さえ口づさむこともなかったと言う。言わば確信犯的ヒット曲製造作詞家だったといえる。よってジャンルは関係なく、演歌からPOPS,ROCKまで何でもありだ。プロ中のプロと言える。自分のレコード棚の中にも何枚もあるに違いない。70年代にアメリカで活動してたブラウンライスというマイナーな日本のPOPバンドがいて、どういう経緯かポールマッカートニーの書き下ろしでアメリカデビューを図るという。そのシングル盤を購入した時、日本語歌詞が阿久 悠だったことを思い出した。
誰もが唄を作る時代に、ほんとの意味での歌詞やメロディの素晴らしさを体感させてくる職業作家の作品が恋しいこの頃だ。
GSの衰退とクロスするように登場したのがシンガー&ソングライターや、独自のサウンドを追及したロック、POPS系のバンドだ。彼らにはメディアの露出もTVの歌番組主体の歌謡曲畑の人たちとは一線を画した、LIVEを中心とした手作りのプロモーションが行われたように思われる。それらの手本となったものが、LOVE&ピースの時代にアメリカで行われた大規模な野外コンサートだったように思う。それらに触発されたとはいえ、その後の日本のPOP系音楽業界の形態を大きくかえたのは大きな功績と言えるだろう。そのエナジーの核となったのが、若くて優秀な才能の登場だ。
何かが始まるとき、変わる時というのは、優秀な人間が登場するのが常で、政界ではないけれど、そこそこの才能だと何も変わらない。現在は変わりにくい環境なのかも知れないが、新しい音楽家がいるにしても、その頃の人が健在であるにしても、例えば日本の曲が海外のチャート上位にのるとか、世代を超えた大ヒットが出るとか、ここ10年くらいはなかったような気がする。逆に誰でも気軽に曲を作り、CDをつくりライブができるいい時代だ。アマチュアとプロの境はわかりにくくなり、鑑賞する時代から、参加する時代になったのかもしれない。残念なのは、ここ数年、魅力的なヒット曲が出なくなったことだ。今の状況ならGS時代のほうが、メロディ自体は良かったように思う。
作詞家の阿久 悠氏が亡くなった。彼が関わったレコード売り上げ枚数は6000万枚以上だという。日本人の半分以上が聴いたことになる。彼自身はカラオケもやらないし鼻歌さえ口づさむこともなかったと言う。言わば確信犯的ヒット曲製造作詞家だったといえる。よってジャンルは関係なく、演歌からPOPS,ROCKまで何でもありだ。プロ中のプロと言える。自分のレコード棚の中にも何枚もあるに違いない。70年代にアメリカで活動してたブラウンライスというマイナーな日本のPOPバンドがいて、どういう経緯かポールマッカートニーの書き下ろしでアメリカデビューを図るという。そのシングル盤を購入した時、日本語歌詞が阿久 悠だったことを思い出した。
誰もが唄を作る時代に、ほんとの意味での歌詞やメロディの素晴らしさを体感させてくる職業作家の作品が恋しいこの頃だ。
日本の懐メロ特集 その1
2007年8月4日 音楽最近はよく洋楽でも邦楽でも60年代~70年代の音楽を特集してCDの全集ものが出ていたり、番組が組まれたりで話題に事欠かない。最近の曲でメガヒットが出なくなり、特定の若い世代の人しか聞いてないヒット曲が多いので、盛り上がりに欠けるからかもしれない。そういえばこの頃はヒット曲中心の歌番組もめっきり少なくなったような気がする。
グループサウンズの特集をBSでやっていたので途中からだったが見てみた。最後の2グループだけだったが、懐かしかった。見られたのはワイルドワンズとブルーコメッツ。ワイルドワンズは全員健在で相変わらず明るくハッピーな曲で盛り上がっていた。ブルーコメッツは音楽的リーダーの井上忠夫が近年自殺してしまったので、当時のメリハリのあるボーカルは聞けないのだが、彼の残した曲は健在で、残りのメンバーもうまい人ばかりなので、様になってはいた。このバンドは個人的に好きだったのでレコードも持っている。エドサリバンショーに出たというのも、当時としては凄いことだ。
時代的に言えば、60年代後半から70年代前半まで。それとクロスするように、フォーク、シンガーソングライターブームが70年代前半からニューミュージックとして台頭するようになる。グループサウンズはベンチャーズとビートルズが、フォークはビートルズとボブディランがそれぞれ多大なる影響を与えているように思える。しかしこの二つの間には重要な分岐点となることがある。それはGS(グループサウンズ)ではブルコメ等の一部の実力派バンドを除いて重要な曲は当時の売れっ子作詞作曲家が書いていたということだ。だから売れ線狙いのアイドルとなんら変わらないGSバンドもあった。TVで毎日のように見れるわけだ。自作自演としての成功は荒井由美、吉田拓郎、井上揚水らが最初だったと思う。TVに出ないことを公言し、アイドルとは一線を画し、その方向性は以降の日本のPOPMUSICに繋がっている。
グループサウンズの特集をBSでやっていたので途中からだったが見てみた。最後の2グループだけだったが、懐かしかった。見られたのはワイルドワンズとブルーコメッツ。ワイルドワンズは全員健在で相変わらず明るくハッピーな曲で盛り上がっていた。ブルーコメッツは音楽的リーダーの井上忠夫が近年自殺してしまったので、当時のメリハリのあるボーカルは聞けないのだが、彼の残した曲は健在で、残りのメンバーもうまい人ばかりなので、様になってはいた。このバンドは個人的に好きだったのでレコードも持っている。エドサリバンショーに出たというのも、当時としては凄いことだ。
時代的に言えば、60年代後半から70年代前半まで。それとクロスするように、フォーク、シンガーソングライターブームが70年代前半からニューミュージックとして台頭するようになる。グループサウンズはベンチャーズとビートルズが、フォークはビートルズとボブディランがそれぞれ多大なる影響を与えているように思える。しかしこの二つの間には重要な分岐点となることがある。それはGS(グループサウンズ)ではブルコメ等の一部の実力派バンドを除いて重要な曲は当時の売れっ子作詞作曲家が書いていたということだ。だから売れ線狙いのアイドルとなんら変わらないGSバンドもあった。TVで毎日のように見れるわけだ。自作自演としての成功は荒井由美、吉田拓郎、井上揚水らが最初だったと思う。TVに出ないことを公言し、アイドルとは一線を画し、その方向性は以降の日本のPOPMUSICに繋がっている。
70sスティービーワンダーの金字塔。当時2LP+1EPの3枚組み。現在はCD(2枚組)で聞いてるが、いい音してる。昔アナログで聞きなれた曲でもCDで聴くと響きがクリアーで新鮮な感動を得られる。
この頃のスティービーってまさに向かうところ敵なし状態で、湯水のようにメロディが浮かんできたのだろう。ライナーノートによると74年10月からこのアルバムのために1000曲位作られ、300曲以上を録音、その中から選ばれたのがこのアルバム収録曲ということだから恒常じゃない。
自分はCDを聞くときに、たすきの裏に気にいった曲のNOをメモしているが、聞くたびに増えていくアルバムである。これだけ永遠に残る輝きをもった曲が数多くそろったアルバムはないんじゃないかなあ、と思う。(ROCKということならWINGSのBAND ON THE RUNがあるが、)
それと70sのスティービーのアルバムにはどれも共通した独特のグルーヴ感が感じられる。それはアナログシンセ独特の太いBASS音とクラビネットのユニゾンとか、彼自身のヘタウマなドラムの乗りとかが絡んで独特のグルーヴを生んでいるのだろうが、それはウオームで血が通い、聞いててとても気持ちいい。もともとギター以外はすべて一人でこなしてしまうため、その乗りの濃さは格別だ。
80s以降もそれなりにいい曲を発表してるが、この頃の輝きはなくなってしまったように感じる。
この頃のスティービーってまさに向かうところ敵なし状態で、湯水のようにメロディが浮かんできたのだろう。ライナーノートによると74年10月からこのアルバムのために1000曲位作られ、300曲以上を録音、その中から選ばれたのがこのアルバム収録曲ということだから恒常じゃない。
自分はCDを聞くときに、たすきの裏に気にいった曲のNOをメモしているが、聞くたびに増えていくアルバムである。これだけ永遠に残る輝きをもった曲が数多くそろったアルバムはないんじゃないかなあ、と思う。(ROCKということならWINGSのBAND ON THE RUNがあるが、)
それと70sのスティービーのアルバムにはどれも共通した独特のグルーヴ感が感じられる。それはアナログシンセ独特の太いBASS音とクラビネットのユニゾンとか、彼自身のヘタウマなドラムの乗りとかが絡んで独特のグルーヴを生んでいるのだろうが、それはウオームで血が通い、聞いててとても気持ちいい。もともとギター以外はすべて一人でこなしてしまうため、その乗りの濃さは格別だ。
80s以降もそれなりにいい曲を発表してるが、この頃の輝きはなくなってしまったように感じる。
歌は練習でうまくなるの?
2007年6月9日 音楽昔からよくそんなことを、考えることがある。うまくなりたい人は大勢いるだろうし、ボーカルスクールやボイストレーナーと言われる人たちもいる。海外の歌手達が歌唱力維持、又は向上のため専属のボイストレーナーと契約してたりと言う話はよく耳にする。しかしあくまでボイストレーニングは美しい(又はパワフルな)声を出すためのトレーニングであって、歌唱力をつけるためのものではないと考える。もっとも自分はお世話になったことがないので実際はどうかはわかりませんが。
よく演歌歌手が先生と呼ばれる作曲家について練習すると言う話はきいたことはある。しかしこれは、その作曲家の特定の曲を作曲家の解釈にしたがって歌う練習というイメージが強い。
これは一般の人が、カラオケで練習するものと同じで、ある曲に
しぼってうまく聞こえるように練習するものと同じであろう。
一番魅力の核になると思われる、個性的解釈や表現力は教わって得られるものではないだろう。またその基礎となる、音程やリズム感も教わってうまくなるものではないような気がする。才能8割努力が2割というところだろうか?才能の中には環境と言う要素も重要になる。
いままで、ボーカルの録音を何回かやらせてもらったが、日本人は外国人に比べ、基本的な要素が劣っていると感じた。(特に難しいリズムの曲はなかったので)音程がメインだが、結構微妙に外してる人が多かった。白人も黒人もまず外すことはない。韓国の人もやったが、多少日本人よりはいいかな?と感じた。とはいっても、全体の数が少ないので、あくまで私感ですが。しかし日本人も昔よりはずっとうまくなっているとは思う。驚くのは(素人の)黒人の表現力の多彩さ。本物に似せようとする日本人に比べ、あくまで自分の個性を主張する外国人。なんか全てに通じるのかもしれない。
さて音程の問題はあるにしても、ボーカルスタイルに関してもコピーや物真似を卒業して、自由に自分の世界の解釈につなげてもらいたいものだ。それには、スクールに通うより、自分の好きなミュージシャンを徹底的に聞きまくる、ということが第一だろう。そしてそれを真似することもいいかも知れない。しかしそれは一過程としての話で、それで終わってしまっては寂しい。
70年代国内のプロ歌手くらいのレベルの人は、まわりに大勢いるように思う。(これも第一興商のおかげかも。)これからさらに、みんなうまくなっていくのだろうが、欧米のPOP MUSICはさらに進化、複雑化してるので、なかなか追いつくのは難しいだろう。
よく演歌歌手が先生と呼ばれる作曲家について練習すると言う話はきいたことはある。しかしこれは、その作曲家の特定の曲を作曲家の解釈にしたがって歌う練習というイメージが強い。
これは一般の人が、カラオケで練習するものと同じで、ある曲に
しぼってうまく聞こえるように練習するものと同じであろう。
一番魅力の核になると思われる、個性的解釈や表現力は教わって得られるものではないだろう。またその基礎となる、音程やリズム感も教わってうまくなるものではないような気がする。才能8割努力が2割というところだろうか?才能の中には環境と言う要素も重要になる。
いままで、ボーカルの録音を何回かやらせてもらったが、日本人は外国人に比べ、基本的な要素が劣っていると感じた。(特に難しいリズムの曲はなかったので)音程がメインだが、結構微妙に外してる人が多かった。白人も黒人もまず外すことはない。韓国の人もやったが、多少日本人よりはいいかな?と感じた。とはいっても、全体の数が少ないので、あくまで私感ですが。しかし日本人も昔よりはずっとうまくなっているとは思う。驚くのは(素人の)黒人の表現力の多彩さ。本物に似せようとする日本人に比べ、あくまで自分の個性を主張する外国人。なんか全てに通じるのかもしれない。
さて音程の問題はあるにしても、ボーカルスタイルに関してもコピーや物真似を卒業して、自由に自分の世界の解釈につなげてもらいたいものだ。それには、スクールに通うより、自分の好きなミュージシャンを徹底的に聞きまくる、ということが第一だろう。そしてそれを真似することもいいかも知れない。しかしそれは一過程としての話で、それで終わってしまっては寂しい。
70年代国内のプロ歌手くらいのレベルの人は、まわりに大勢いるように思う。(これも第一興商のおかげかも。)これからさらに、みんなうまくなっていくのだろうが、欧米のPOP MUSICはさらに進化、複雑化してるので、なかなか追いつくのは難しいだろう。
最近、甘めの唄入りPOPMUSICに飽きてきて、大編成のクラシックのように聞き応えがあり、2本のSPの間に立体的音響空間を提示してくれる大衆音楽が聞きたくなった。それでとりあえず古典的なプログレと言われるものを聞いてみることにした。
この辺は自分的には過去に素通りしてきたものである。ビートルズが解散した69年あたりから76年頃までのイギリスの代表的プログレ。キングクリムゾン、ジェネシス、イエス、ピンクフロイドのデビューから3枚目あたりまで、とりあえず20枚くらい買い込んで聞いてみた。ちなみにクリムゾンのデビュー作「宮殿」はビートルズのアビーロードと同時期にチャートに乗っていた。
勿論、知ってる曲は結構あり、CDではそれらがかちっとクリアーに聞こえてきて、つい聞き込んでしまう。共通点として長い曲が多く、組曲風になっていて、変拍子や効果音が随所に散りばめられ、飽きずに長く聞くに堪えうる力作が多い。
好みはキングクリムゾンだが、有名な「宮殿」と「2枚目」はコンセプトがそっくりで、曲が違うという面白い構成。2枚目のホルスト「惑星」から「火星」をモチーフにした曲が印象的だった。
ピンクフロイドの「原子心母」もクラシック音楽やビートルズの影響が多々見られ、有名な「狂気」ほどの完成度はないけれど、個人的にはこちらが好きだ。いずれもサウンドはアランパーソンズ色が濃い。
クリムゾンとフロイドは音的にも大変優れていて、特に「宮殿」や「狂気」の音質は年代を考えると驚異的と言える。
だいたいがアマゾンで購入したが、ユーザーのレヴューがとても参考になりCDジャーナル等のレヴューよりもかえって優れていて、音楽評論家なんてもう必要ないのではないかと思った。
この辺は自分的には過去に素通りしてきたものである。ビートルズが解散した69年あたりから76年頃までのイギリスの代表的プログレ。キングクリムゾン、ジェネシス、イエス、ピンクフロイドのデビューから3枚目あたりまで、とりあえず20枚くらい買い込んで聞いてみた。ちなみにクリムゾンのデビュー作「宮殿」はビートルズのアビーロードと同時期にチャートに乗っていた。
勿論、知ってる曲は結構あり、CDではそれらがかちっとクリアーに聞こえてきて、つい聞き込んでしまう。共通点として長い曲が多く、組曲風になっていて、変拍子や効果音が随所に散りばめられ、飽きずに長く聞くに堪えうる力作が多い。
好みはキングクリムゾンだが、有名な「宮殿」と「2枚目」はコンセプトがそっくりで、曲が違うという面白い構成。2枚目のホルスト「惑星」から「火星」をモチーフにした曲が印象的だった。
ピンクフロイドの「原子心母」もクラシック音楽やビートルズの影響が多々見られ、有名な「狂気」ほどの完成度はないけれど、個人的にはこちらが好きだ。いずれもサウンドはアランパーソンズ色が濃い。
クリムゾンとフロイドは音的にも大変優れていて、特に「宮殿」や「狂気」の音質は年代を考えると驚異的と言える。
だいたいがアマゾンで購入したが、ユーザーのレヴューがとても参考になりCDジャーナル等のレヴューよりもかえって優れていて、音楽評論家なんてもう必要ないのではないかと思った。
カーペンターズの懐かしいフィルム
2007年4月21日 音楽NHKでやっていたもので、前にも見たかな。カレンが死んでしまった80年代前半頃までの軌跡をインタビューを交えて追ったものだ。
自分が生まれてはじめて見た外国のバンドはカーペンターズだった。武道館だったと思う。AMラジオで「愛のプレリュード」を聞いた時の身震いするほどの感動は、今となってはいい思い出。自分にとってはビートルズより前の感動だった。同時にバカラックやポールウイリアムス、ロジャーニコルスなんかの作家連中に興味を持ったのもこの頃。とにかく日本の感覚にはない明るさとセンスの良さが際だっていた。
しかし当時自分のまわりでは、ハードロックか反体制フォークかで、なかなかカーペンターズ聴いてるなんていえない雰囲気ではあった。だから秘かにカーペンターズとかセルジオメンデスとかのEP盤を買い集めひとりで聞いていた。
今から思えば、カーペンターズって物凄いプログレバンドだったんだなと思う。誰でも口づさめる健康的な優等生POPのイメージだが、その中身は今でも通用する色あせないメロディ、HELPや涙の乗車券の斬新なアレンジ、歌を邪魔しない計算されつくしたオーケストレーション、すべて完璧に作られていた。
リチャードカーペンターの言葉が印象深かった。「光るものがない。」ばっさり切り捨てたその言葉は、死ぬ前にカレンが精魂傾けて作ったソロアルバムに対して言ったものだ。当時最高の売れっ子プロデューサー、フィルラモーンとリチャードの意見が全く
食い違うのも、また発売中止にいたった背景も、歌作りに対するリチャードとカレンの見識の深さと完璧主義に裏打ちされたプロ意識そのものだったのだろう。くだらない流行歌が氾濫する今の時代だからこそ、光り輝く。
自分が生まれてはじめて見た外国のバンドはカーペンターズだった。武道館だったと思う。AMラジオで「愛のプレリュード」を聞いた時の身震いするほどの感動は、今となってはいい思い出。自分にとってはビートルズより前の感動だった。同時にバカラックやポールウイリアムス、ロジャーニコルスなんかの作家連中に興味を持ったのもこの頃。とにかく日本の感覚にはない明るさとセンスの良さが際だっていた。
しかし当時自分のまわりでは、ハードロックか反体制フォークかで、なかなかカーペンターズ聴いてるなんていえない雰囲気ではあった。だから秘かにカーペンターズとかセルジオメンデスとかのEP盤を買い集めひとりで聞いていた。
今から思えば、カーペンターズって物凄いプログレバンドだったんだなと思う。誰でも口づさめる健康的な優等生POPのイメージだが、その中身は今でも通用する色あせないメロディ、HELPや涙の乗車券の斬新なアレンジ、歌を邪魔しない計算されつくしたオーケストレーション、すべて完璧に作られていた。
リチャードカーペンターの言葉が印象深かった。「光るものがない。」ばっさり切り捨てたその言葉は、死ぬ前にカレンが精魂傾けて作ったソロアルバムに対して言ったものだ。当時最高の売れっ子プロデューサー、フィルラモーンとリチャードの意見が全く
食い違うのも、また発売中止にいたった背景も、歌作りに対するリチャードとカレンの見識の深さと完璧主義に裏打ちされたプロ意識そのものだったのだろう。くだらない流行歌が氾濫する今の時代だからこそ、光り輝く。
トニーベネットのショー
2007年4月1日 音楽ジャズボーカルの大御所トニーベネットが豪華なゲストを迎えてスタンダードを歌う。ゲストのインタビューでは彼がどんなに偉大なシンガーか語られる。
スティービーワンダーやポールマッカートニー、ビリージョエル、エルトンジョン〜から若い、今が旬のアーティストまで華麗なデュエットがくりひろげられるのだが、聞いてて感じるのは、雰囲気は良かったのだが、ロック系のアーティストの声がクリアーに出過ぎるというか、ベネットの声とうまく溶け合っていなかったので、じっくりと味わうというところまではいかなかった。
デュエットは難しいというのが感想。
またポールへのインタビューの中で、ビートルズの初期に、どんな作曲家が好きか?と聞かれてコールポーターと答えたら不思議がられた、というのが興味深かった。
でも、これだけ豪華なゲストが集められるというのは、彼の才能のなせる技、だろうけど、さらに人間性が素晴らしいということだろう。
スティービーワンダーやポールマッカートニー、ビリージョエル、エルトンジョン〜から若い、今が旬のアーティストまで華麗なデュエットがくりひろげられるのだが、聞いてて感じるのは、雰囲気は良かったのだが、ロック系のアーティストの声がクリアーに出過ぎるというか、ベネットの声とうまく溶け合っていなかったので、じっくりと味わうというところまではいかなかった。
デュエットは難しいというのが感想。
またポールへのインタビューの中で、ビートルズの初期に、どんな作曲家が好きか?と聞かれてコールポーターと答えたら不思議がられた、というのが興味深かった。
でも、これだけ豪華なゲストが集められるというのは、彼の才能のなせる技、だろうけど、さらに人間性が素晴らしいということだろう。
快適プラグインで楽しいMIX
2007年3月12日 音楽一通りラフにMIXした2MIXを聞いてみると、聞いていくうちにいろいろと不満が出てくる。まして自作曲とか、自分の楽器が聞こえてくるとなると、なおさら気になるところが出てくるもの。ミキサーオートメーションを再度書き直すとか、いろいろ試すことを考えるが、PROTOOLSなどのDAW環境ではさらに根本からEDITが可能になる。
プラグインエフェクターの利点は細かい作業、時系列に応じたエフェクト操作が可能になること。それに一つあれば同時に(DSPパワーの範囲内で)いくらでも使いまわしがきくこと。だからDSP消費量の少ないダイナミクス系のエフェクト(EQ,COMP)は圧倒的に優位だろう。さらにケーブルが必要なくなり、その影響からフリーになれるのは大きい。インピーダンスやコネクターに悩まされる事もない。デザインも楽しいものが多いのでやる気にさせられる。
プラグインの多くは、かつての名機と言われたエフェクトをシミュレートしたプログラムをもっている。本物の通りにはいかないまでも、質の高いものが多い。たとえ本物だとしても、ケーブルや機材の程度(VINTAGEものならなおさら)で音質は変るので、本物と認識できるひとは果たしてどの位いるのか?何でもありのPOPMUSICの世界では名機に近づくことより偶然性やオリジナルに拘る方が、ぞくぞくして楽しそうだ。
次回は実際使ってる気に入ったプラグインをいくつか紹介できたらと思う。
プラグインエフェクターの利点は細かい作業、時系列に応じたエフェクト操作が可能になること。それに一つあれば同時に(DSPパワーの範囲内で)いくらでも使いまわしがきくこと。だからDSP消費量の少ないダイナミクス系のエフェクト(EQ,COMP)は圧倒的に優位だろう。さらにケーブルが必要なくなり、その影響からフリーになれるのは大きい。インピーダンスやコネクターに悩まされる事もない。デザインも楽しいものが多いのでやる気にさせられる。
プラグインの多くは、かつての名機と言われたエフェクトをシミュレートしたプログラムをもっている。本物の通りにはいかないまでも、質の高いものが多い。たとえ本物だとしても、ケーブルや機材の程度(VINTAGEものならなおさら)で音質は変るので、本物と認識できるひとは果たしてどの位いるのか?何でもありのPOPMUSICの世界では名機に近づくことより偶然性やオリジナルに拘る方が、ぞくぞくして楽しそうだ。
次回は実際使ってる気に入ったプラグインをいくつか紹介できたらと思う。
音楽趣味人のためのプロツールス
2007年2月23日 音楽私が7年前にスタジオを始めた当初から現在まで、レコーディングはPROTOOLSのシステムで行っていた。O2Rも併用していたが、MIX、マスタリングも全てPROTOOLSの画面上でやっていた。マイクから入ったアナログ信号はマイクプリアンプの内蔵ADコンバータでAD変換され、888 I/Oにデジタル(AES/EBU)で入力される。その後アナログに変換されることなく、エフェクト処理を含めたMIX、マスタリングを経てデジタルのままCDに焼かれる。だからアナログケーブルの影響を受けるのはマイクケーブルのみで、極力、音質の劣化やノイズの影響から解放されるフルデジタルシステムだ。
数年前からプロユースのスタジオでPROTOOLSのMIXに懐疑的な声が出始め、(音が平板とか、薄いとか、味気ないとか〜)いろいろと試行錯誤が今日まで続いているようだ。いくつかの方法論が定着しつつあり、またPROTOOLS自体のバージョンも上がって、さらに高音質な録音が可能になり、もはや録音やMIXのクオリティを上げる事より、より個性的な色を出す方向にシフトしてきているように感じる。音楽の流行にも関わるが、60sや70sのVINTAGE機材や新しい音源の開発、時系列まで含めて、いろんな音楽を制作可能な時代になっきたことは凄いことと思う。
アマチュアレベルでも個人的にPROTOOLSを使っている方は多いと思う。数年前のシステムなら、数十万出せば一式購入可能だから、その機能を考えれば個人ユースとしても激安だろう。作曲や音楽制作を趣味にしてる人は多いが、そんな人たちにとっては最高のツールと成り得る。またそんな環境から個性的で魅力的な音世界が生まれる可能性はおおいにある。CD制作を前提とするなら一世代前のシステムでもスペック的には充分で、バンドにも1台あるとスタジオで録音、自宅でMIX、マスタリングと、メンバー全員が納得のいくまで時間をかけられ、高い金を払っても不満の残るスタジオレコーディングをするよりずっといい結果が得られると思う。
数年前からプロユースのスタジオでPROTOOLSのMIXに懐疑的な声が出始め、(音が平板とか、薄いとか、味気ないとか〜)いろいろと試行錯誤が今日まで続いているようだ。いくつかの方法論が定着しつつあり、またPROTOOLS自体のバージョンも上がって、さらに高音質な録音が可能になり、もはや録音やMIXのクオリティを上げる事より、より個性的な色を出す方向にシフトしてきているように感じる。音楽の流行にも関わるが、60sや70sのVINTAGE機材や新しい音源の開発、時系列まで含めて、いろんな音楽を制作可能な時代になっきたことは凄いことと思う。
アマチュアレベルでも個人的にPROTOOLSを使っている方は多いと思う。数年前のシステムなら、数十万出せば一式購入可能だから、その機能を考えれば個人ユースとしても激安だろう。作曲や音楽制作を趣味にしてる人は多いが、そんな人たちにとっては最高のツールと成り得る。またそんな環境から個性的で魅力的な音世界が生まれる可能性はおおいにある。CD制作を前提とするなら一世代前のシステムでもスペック的には充分で、バンドにも1台あるとスタジオで録音、自宅でMIX、マスタリングと、メンバー全員が納得のいくまで時間をかけられ、高い金を払っても不満の残るスタジオレコーディングをするよりずっといい結果が得られると思う。
大貫妙子のPOPな世界
2007年2月1日 音楽去年よく聞いた国内のPOPSは湯川潮音「紫陽花の庭」と大貫妙子の「Shooting Star in the Blue Sky(1993年)」。今でも聞いてるが、前者は昨年感想を書いたので、後者、大貫妙子のアルバムについて。
昔、これとDRAWINGというアルバムを買って、そのまま封も切らずに忘れていたものであまり期待せずに聞いてみた。そしたら圧倒的にShooting Star~が好みだった。このアルバムでは大貫妙子のキャッチーでPOPな世界が全開になっていて、POPソングライターとしての力量を充分感じさせる出来になってる。
私はシュガーベイブの時代からのファンだが、初期の竹内マリヤに提供した曲の中にバカラック風のものがあったり、坂本龍一がアレンジ、プロデュースしたキャッチーなPOPSONGの傑作「恋人達の明日」では山下達郎のコーラスも聴けてシュガーベイブそのものって感じの曲だったりと、昔から私好みの曲を聞かせてくれていたが、だんだんとヨーロッパ的ロマンティシズムの世界に入って行かれたあたりから、やや遠ざかってはいたのだが。
久しぶりにこのアルバムを聞いて、溌剌とした大貫妙子のPOPな世界が味わえてよかった。しんみりしたボサノバ調の曲もあったりして、飽きずに聞けるし、多少キャロルキングテイストを感じさせる春への手紙は名曲って感じがする。昨年後半はよく聞いたアルバムでした。でも買ってから15年近くも放っておかれたんですね。しかし私にとっては古さは感じないし、とても新鮮で懐かしかった。
昔、これとDRAWINGというアルバムを買って、そのまま封も切らずに忘れていたものであまり期待せずに聞いてみた。そしたら圧倒的にShooting Star~が好みだった。このアルバムでは大貫妙子のキャッチーでPOPな世界が全開になっていて、POPソングライターとしての力量を充分感じさせる出来になってる。
私はシュガーベイブの時代からのファンだが、初期の竹内マリヤに提供した曲の中にバカラック風のものがあったり、坂本龍一がアレンジ、プロデュースしたキャッチーなPOPSONGの傑作「恋人達の明日」では山下達郎のコーラスも聴けてシュガーベイブそのものって感じの曲だったりと、昔から私好みの曲を聞かせてくれていたが、だんだんとヨーロッパ的ロマンティシズムの世界に入って行かれたあたりから、やや遠ざかってはいたのだが。
久しぶりにこのアルバムを聞いて、溌剌とした大貫妙子のPOPな世界が味わえてよかった。しんみりしたボサノバ調の曲もあったりして、飽きずに聞けるし、多少キャロルキングテイストを感じさせる春への手紙は名曲って感じがする。昨年後半はよく聞いたアルバムでした。でも買ってから15年近くも放っておかれたんですね。しかし私にとっては古さは感じないし、とても新鮮で懐かしかった。
ビートルズ関連のプートレッグ
2006年10月23日 音楽最近、ひょんなことからビートルズとポールマッカートニー&WINGSのプートレッグを10枚程度買ってしまった。正規盤はアナログでほとんど持ってるしあまり意味はないのだが、まあ原点に帰るというか、洋楽に興味をもち始めたあの頃に帰って刺激を得ようと思ったのかも知れない。自分でいってて〜かもしれない、はないのだが。ふと聞きたくなったということ。
ビートルズのレア音源は昔から出ていて、高値がついている貴重盤も結構あるがコレクターズアイテムは特に興味はない。オークションで結構たくさん出てて、まあ曲目で決めていったのだが、こういうものは外れても仕方がないのは覚悟する必要がある。〜実際聴いてみると、やはり2〜3枚は聞くに堪えない音の酷いものがあったが、半分以上は綺麗に録れていて良かった。ライブ音源は避けてスタジオレアテイクを中心に買ってみたが、なかなか面白かった。
彼らは決して演奏の上手いバンドではなく、アイディアとセンスの良さ、抜群の作曲アレンジ能力、それに歌唱力といったもので後世に残る作品を作り上げていったのがよくわかる。レアテイクと本番テイクの出来の違いも凄いものがある。そして一曲に何十種類もの別テイクがあるのだ。初期は一発録りがメインで何回も何回もスタジオでテイクを重ねて納得のいくまでやる。中期〜後期はさらにアイディアを具現するエンジニアが加わって大胆なエフェクト処理を加えていく。例えばテンポの違う、バンドとオーケストラの演奏を一曲にまとめるなどという、当時としては、とてつもない事が行われている。テープ速度を一曲の中で変えて、雰囲気を変えるとか、とにかくアイディアは尽きない。
PROTOOLSみたいな便利なものがない時代、あくまでアイディアと一期一会のフレーズを重ねて出来上がった傑作はやはり今日のものとは違った血が通ったものがある。
ビートルズのレア音源は昔から出ていて、高値がついている貴重盤も結構あるがコレクターズアイテムは特に興味はない。オークションで結構たくさん出てて、まあ曲目で決めていったのだが、こういうものは外れても仕方がないのは覚悟する必要がある。〜実際聴いてみると、やはり2〜3枚は聞くに堪えない音の酷いものがあったが、半分以上は綺麗に録れていて良かった。ライブ音源は避けてスタジオレアテイクを中心に買ってみたが、なかなか面白かった。
彼らは決して演奏の上手いバンドではなく、アイディアとセンスの良さ、抜群の作曲アレンジ能力、それに歌唱力といったもので後世に残る作品を作り上げていったのがよくわかる。レアテイクと本番テイクの出来の違いも凄いものがある。そして一曲に何十種類もの別テイクがあるのだ。初期は一発録りがメインで何回も何回もスタジオでテイクを重ねて納得のいくまでやる。中期〜後期はさらにアイディアを具現するエンジニアが加わって大胆なエフェクト処理を加えていく。例えばテンポの違う、バンドとオーケストラの演奏を一曲にまとめるなどという、当時としては、とてつもない事が行われている。テープ速度を一曲の中で変えて、雰囲気を変えるとか、とにかくアイディアは尽きない。
PROTOOLSみたいな便利なものがない時代、あくまでアイディアと一期一会のフレーズを重ねて出来上がった傑作はやはり今日のものとは違った血が通ったものがある。
湯川潮音「ツバメの唄」
2006年8月5日 音楽NHKの深夜の番組で、ひとりのシンガーソングライターが出てた。
綺麗な声の小柄でかわいい女の子だ。みかけはアイドルっぽいが、
落ち着いていて実はかなりの実力派だ。あくまで自然体で飾らず、流れた「ツバメの唄」はまるでポールマッカートニーが書いたメリーホプキンのgoodbyeを彷彿とさせるもの。
美しい唄声とメロディだ。透明感も充分。音程感も抜群。現在国内でこういう曲が新曲として出る事に驚きをおぼえた。
アイルランドにホームステイの体験があるそうだ。この方、実は、こどもBANDのメンバーの娘さんらしい。あー時代は流れたんだなーと感じる。
最近ではめずらしく感動した曲だった。CD買っちゃおうかな。
綺麗な声の小柄でかわいい女の子だ。みかけはアイドルっぽいが、
落ち着いていて実はかなりの実力派だ。あくまで自然体で飾らず、流れた「ツバメの唄」はまるでポールマッカートニーが書いたメリーホプキンのgoodbyeを彷彿とさせるもの。
美しい唄声とメロディだ。透明感も充分。音程感も抜群。現在国内でこういう曲が新曲として出る事に驚きをおぼえた。
アイルランドにホームステイの体験があるそうだ。この方、実は、こどもBANDのメンバーの娘さんらしい。あー時代は流れたんだなーと感じる。
最近ではめずらしく感動した曲だった。CD買っちゃおうかな。
自作CD完成!といくつかの楽しい発見
2006年7月29日 音楽5月頃から常連のお客さんに、英語の歌詞を付けてもらった曲があって、やっと出来上がったので昔の曲を入れてミニアルバムとして完成させようと思って、この間、6曲分のミックスを仕上げた。出来はいつものように、やればやるほどあらが目立ってくるという困ったものだが、いつまでやっていてもきりが無いので、とりあえずCDにして渡すことにした。
1枚のCDRマスターから2枚コピーしたが、全く同じではつまらないので、デジタルケーブルを変えてみた。家でやったので75オーム系のコアキシャルだが、オルトフォンの7Nタイプとベルデンの世界最速?と言われる1506。さてさて結果は?予想通りかなり印象が違う。つまりどっちがいい悪いではなく、オルトフォンが厚くウオーム、ベルデンはクールでシャープといった具合だ。こんなものでこれ位違うのなら、マスタリングに大金を払うのはどんなものか?考えさせられてしまう。
盤が出来たら、ケースに入れてジャケットとレーベル印刷、自作ライナーノートも欲しい。私の場合は歌詞カードはなしとする。歌詞を見ながら聞かれるのはあまり好きではないから。写真をとってフォトショップで加工してジャケットに使った。見開きタイプで裏に自作ライナーを書いた。後はレーベルなのだが、ここでトラブル発生だ。いつの間にか昔のソフトが新しいプリンター(EPSON)に対応しなくなったらしい。ダイレクト印刷ができない。せっかく白いプリンタブルタイプを買ってきたのに。そこでラベルを貼り付けることにした。
初めての経験だが、実に簡単だった。ダイレクト印刷に比べると、紙を貼ったという感覚は残るが悪くないし、仕方ないだろう。やっと完成した。さて聞いてみることに。
面白いことに、2枚とも音の印象が近くなった。あきらかにダイレクト印刷よりも音が変る。落ち着いてくる感じだ。おそらくダンプ効果だろう。盤はかなり振動するから。微小レベルの信号もダンプされてこんな落ち着いた感じになるのだろう。HIFIになったわけではないが、こういった音楽では悪くないと思った。最近はレーベルにダイレクト印刷する人が多いと思われるが、音がキンキンしてうるさいようなら紙を貼るのも良いかもしれない。
1枚のCDRマスターから2枚コピーしたが、全く同じではつまらないので、デジタルケーブルを変えてみた。家でやったので75オーム系のコアキシャルだが、オルトフォンの7Nタイプとベルデンの世界最速?と言われる1506。さてさて結果は?予想通りかなり印象が違う。つまりどっちがいい悪いではなく、オルトフォンが厚くウオーム、ベルデンはクールでシャープといった具合だ。こんなものでこれ位違うのなら、マスタリングに大金を払うのはどんなものか?考えさせられてしまう。
盤が出来たら、ケースに入れてジャケットとレーベル印刷、自作ライナーノートも欲しい。私の場合は歌詞カードはなしとする。歌詞を見ながら聞かれるのはあまり好きではないから。写真をとってフォトショップで加工してジャケットに使った。見開きタイプで裏に自作ライナーを書いた。後はレーベルなのだが、ここでトラブル発生だ。いつの間にか昔のソフトが新しいプリンター(EPSON)に対応しなくなったらしい。ダイレクト印刷ができない。せっかく白いプリンタブルタイプを買ってきたのに。そこでラベルを貼り付けることにした。
初めての経験だが、実に簡単だった。ダイレクト印刷に比べると、紙を貼ったという感覚は残るが悪くないし、仕方ないだろう。やっと完成した。さて聞いてみることに。
面白いことに、2枚とも音の印象が近くなった。あきらかにダイレクト印刷よりも音が変る。落ち着いてくる感じだ。おそらくダンプ効果だろう。盤はかなり振動するから。微小レベルの信号もダンプされてこんな落ち着いた感じになるのだろう。HIFIになったわけではないが、こういった音楽では悪くないと思った。最近はレーベルにダイレクト印刷する人が多いと思われるが、音がキンキンしてうるさいようなら紙を貼るのも良いかもしれない。
ビリージョエルとABBA
2006年5月20日 音楽BSでビリージョエルとABBAのライブを見る
1978年のライブで、若き日のビリージョエルだが、私の記憶にあるビリージョエルはこの頃の彼しかない。表情からして雰囲気がポールマッカートニーによく似ていた。SAXがいたるところに使われていて東海岸ニューヨークの雰囲気を醸し出していたが、彼の曲はクールでもなくキャッチーなPOPSONGだ。歌詞のメッセージ性は別にしても。ピアノは抜群にうまい。ちなみに現在はクラシックの演奏家をしてるそうだ。
曲によっては勿論ボブディランやS&G的な雰囲気もある。彼は作曲家アレンジャーとしてはそういった一流どころをコピーして自分のものとして吸収することに長けたミュージシャンだと思う。曲を聴いてるとそういったいろんなバックボーンが判り易く浮かんでくる。
まあ日本のミュージシャンが洋楽をぱくりまくるのとは次元の違う話ではあるが。要するにセンスの問題だ。グラミーに輝いたJust The Way You Areはエレピやコーラスのアレンジ、エフェクト処理は10ccのI`m Not In Loveそのものだ。UpTownGirlはまるでフォーシーズンズだし。こういう風に優秀なヒット曲にインスパイアされてさらに優秀な曲を作れたら本物だ。POP MUSICってそんなものだと思う。ちなみに昔「愛は勝つ〜」て唄ってたKANはビリージョエルの熱狂的な信奉者だったようだ。
ついでにアバのコンサートもやっていたので、これも見た。あまり興味のないバンドだったが。
アバといえば夫婦二組のバンド構成。女性VOをフューチャーしたPOPSバンドだがLIVEでは結構ハードでタイトなロックorディスコサウンド。そこにキャッチーなメロとセクシーなふたりの女性VOが見せる。やはり北欧的なメロがキャッチーで素晴らしくこのバンドの核になっている。女性VOは癖も無く普通のすがすがしいボーカルスタイルで何故これほど売れたのかよく判らない。今のバンドからみれば全然セクシーでもないかもしれない。
しかしこのアバの前身ビョルン&ベニーは旦那ふたりのバンドでS&Gスタイルだった。スマッシュヒットは飛ばしたが、妻が参加して大成功。曲が湯水のように湧いてきたのであろう。聞かせどころを心得た計算されたアレンジで一大ブームを築いた。スウエーデンといえばその後ロクセットとかいろんなバンドが出てきた。北欧は英米についでPOPMUSICの産出国になったと思う。
1978年のライブで、若き日のビリージョエルだが、私の記憶にあるビリージョエルはこの頃の彼しかない。表情からして雰囲気がポールマッカートニーによく似ていた。SAXがいたるところに使われていて東海岸ニューヨークの雰囲気を醸し出していたが、彼の曲はクールでもなくキャッチーなPOPSONGだ。歌詞のメッセージ性は別にしても。ピアノは抜群にうまい。ちなみに現在はクラシックの演奏家をしてるそうだ。
曲によっては勿論ボブディランやS&G的な雰囲気もある。彼は作曲家アレンジャーとしてはそういった一流どころをコピーして自分のものとして吸収することに長けたミュージシャンだと思う。曲を聴いてるとそういったいろんなバックボーンが判り易く浮かんでくる。
まあ日本のミュージシャンが洋楽をぱくりまくるのとは次元の違う話ではあるが。要するにセンスの問題だ。グラミーに輝いたJust The Way You Areはエレピやコーラスのアレンジ、エフェクト処理は10ccのI`m Not In Loveそのものだ。UpTownGirlはまるでフォーシーズンズだし。こういう風に優秀なヒット曲にインスパイアされてさらに優秀な曲を作れたら本物だ。POP MUSICってそんなものだと思う。ちなみに昔「愛は勝つ〜」て唄ってたKANはビリージョエルの熱狂的な信奉者だったようだ。
ついでにアバのコンサートもやっていたので、これも見た。あまり興味のないバンドだったが。
アバといえば夫婦二組のバンド構成。女性VOをフューチャーしたPOPSバンドだがLIVEでは結構ハードでタイトなロックorディスコサウンド。そこにキャッチーなメロとセクシーなふたりの女性VOが見せる。やはり北欧的なメロがキャッチーで素晴らしくこのバンドの核になっている。女性VOは癖も無く普通のすがすがしいボーカルスタイルで何故これほど売れたのかよく判らない。今のバンドからみれば全然セクシーでもないかもしれない。
しかしこのアバの前身ビョルン&ベニーは旦那ふたりのバンドでS&Gスタイルだった。スマッシュヒットは飛ばしたが、妻が参加して大成功。曲が湯水のように湧いてきたのであろう。聞かせどころを心得た計算されたアレンジで一大ブームを築いた。スウエーデンといえばその後ロクセットとかいろんなバンドが出てきた。北欧は英米についでPOPMUSICの産出国になったと思う。
荒井ユミとゲイリーブルッカー
2006年5月19日 音楽
プロコルハルムのソルティドッグを久しぶりに聞く。まあプロコルハルムといえば青い影一発で語られる事が多いが、あとはユーミンに多大なる影響を与えたバンドということくらいか。
1曲目のタイトル曲は実にユーミン風だ。それも荒井ユミ。若い頃、ブリティッシュロックにほとんど興味のない友人がこれを聞いて「これユーミンの曲?」って尋ねたのを今でも覚えてる。
男性的でスケールの大きなゲイリーブルッカーの曲と繊細でしなやかなメロディラインをもったマシューフィッシャーがだいたいの曲を書いてる。ロビントロワーが異質なクラプトンばりのブルースを演奏してるのはいかにもバンドを感じさせる。例えばイーグルスのジョーウオルシュみたいなものか?
そういえば昔自分は、その重いメロディが湿り気を帯びた暗めのサウンドと相まって、これが英国の格調なんだ、なんて妙に感心してたっけ。例えばバッドフィンガーとか聞いても同じようなテイストを感じる。英国のバンドはどれもしっかりと英国調を身につけている。それは歴史なのか生活感なのか、歴史の長い日本はどうなんだ?それはいいとしよう。気軽に多国籍音楽を楽しめるのはここのいいとこかもしれない。
1曲目のタイトル曲は実にユーミン風だ。それも荒井ユミ。若い頃、ブリティッシュロックにほとんど興味のない友人がこれを聞いて「これユーミンの曲?」って尋ねたのを今でも覚えてる。
男性的でスケールの大きなゲイリーブルッカーの曲と繊細でしなやかなメロディラインをもったマシューフィッシャーがだいたいの曲を書いてる。ロビントロワーが異質なクラプトンばりのブルースを演奏してるのはいかにもバンドを感じさせる。例えばイーグルスのジョーウオルシュみたいなものか?
そういえば昔自分は、その重いメロディが湿り気を帯びた暗めのサウンドと相まって、これが英国の格調なんだ、なんて妙に感心してたっけ。例えばバッドフィンガーとか聞いても同じようなテイストを感じる。英国のバンドはどれもしっかりと英国調を身につけている。それは歴史なのか生活感なのか、歴史の長い日本はどうなんだ?それはいいとしよう。気軽に多国籍音楽を楽しめるのはここのいいとこかもしれない。
先日、TVで市民オーケストラがベートーベンの第9を演奏するというドキュメンタリーをやっていた。指導者(指揮者)はおそらく70歳はこえてると思われるおばあさんだったが、日本のクラシック業界では有名な指導者の方だそうだ。とても年齢には見えず若々しくエネルギッシュな指導で素人同然の団員を短期間にまとめあげていく。そしてその過程は感動ものだ。音楽が一つにまとまらず、ばらばらに響いていることに業を煮やした指揮者は譜面を見る事を禁ずる。初めは演奏することを止めてしまう団員もいたが、練習を続けていくと格段に響きがまとまってくる。最年少の小学6年生のバイオリン奏者の女の子は自発的に自分のパート譜のみでなく全てのパート譜を親にかってもらう。他人がどう演奏するのか知る事によって自分の役割を確認する。本番で初めて合唱を入れて演奏された公演は大成功だった。あるリンゴの産地の高校で、音楽顧問の先生は大のJAZZファンだ。自分の7500枚のCDの中から生徒たちが演奏するに相応しい2曲を選んだ。こちらもコンクールに向けた猛練習が放課後、授業開始前の早朝に行われる。先生が選んだのは決して易しい曲ではない。果たして演奏できるのだろうか?生徒たちが苦難を乗り越え無事にコンクールを終えるまでの道のりを感動的に描いている。二つのドキュメンタリーを見て感じたのは、この年代、子供から大人にかけての年代の習得力や創造力、集中力のもの凄さだ。そしてそれを支えるのは優秀な指導者の存在。この大切な時期にどれくらい適切な指導を受けたかは、その人のその後の人生に途方も無くおおきな影響を与えるといえる。そういえばスポーツでも音楽でも一流の人間には必ず優秀な恩師といえる人がいるようだ。
バンドは人生の縮図?
2006年4月13日 音楽4月は日本全体が何かを始める(始まる)時期、新学期、新生活、桜色のスタートは気分が引き締まる。仕事とは別に友達増やしたい、何か人生の楽しみ増やしたい、と思って音楽好きなら近くの楽器屋さんで楽器を買って新しく出会う人とバンドを組むケースも多いだろう。最近は楽器をさわったことも無い人がいきなりバンドを組むというのも結構あるようだ。その軽いノリはある意味前向きでいいと思う。但しその後はいろんな試練が待ち受けている。経験者ならわかると思うが、バンドを続けることは非常に難しいことのようだ。その主たるものが人間関係、4人集まれば4通りの人生があるわけで、バンド活動に対する考え方や思惑がそれぞれ違ってくる。技術的な個人差の問題もある。勿論年配の場合は時間的、体力的なこともある。そのうち誰かやめて新しく募集してもうまくいかず解散ということも多い。いきなりネガティブなことを書いてしまったが、それでもバンドっていいもんだ!と言える。私自身は昔、短い期間しか経験はないが、みんなで音をだして演奏する楽しみは一人では絶対味わえない快感がある。キャラもグルーブも違うからこそ、合った時の感動があるのではないか。人間はシーケンサーではない。相手のズレに合わせたりまとめたり、その作業はまるで人生そのもののようだ。ネットや携帯電話、便利な時代に生きてみんな楽な方向に進みがちだが何をやるにしても他人との接触は避けて通れない。若くて体力のある時代に、音楽生活の中では一番苦労とやりがいのあるバンド活動は音楽に興味のある人は是非一度は体験したいものだ。
自分のオリジナルCDを作りたい!!
2006年3月31日 音楽オリジナル曲ができると、誰だってちゃんとした音で形として残しておきたくなるだろう。スタジオに入ってあれやこれやアレンジを皆で煮詰めていくのも楽しい。マルチトラッカーがあればとりあえずは、DR以外はパーツ毎に別トラックに録っていける。DRはKIT全体の一発録りになる。スタジオで録った入魂のテイクを家に帰ってじっくり編集していると、必ずやり直したくなるトラックが出てくる。しかし割り切りも必要だ。どうしても、という時だけ再度録りなおして、比べていい方を残せばいいだろう。意外な落とし穴はテンポの問題。これはどうしてもいじくりようがない。ドラムを録った後にテンポを変えたいとなると録りなおすのがBESTだ。過去、うちのスタジオ録音でも何度かこういうことがあった。練習の時からテンポを意識することが必要だ。あとはともかく録った時ののりを大事にしたい。パソコンでできるものは編集も細かくできるが、MTR単体でもかなりのことができるので、バンドの場合はそれで充分であろう。ただし基本的な編集(MIX)は充分時間をかけてやりたい。PANと音量バランスがもっとも大事で次にEQとCOMPだろうか。後はREV等のエフェクト処理でお化粧すれば仕上がる。まあ元が悪ければ駄目なので各TRの音量等は特に時間をかけたいところだ。最近のものは時間経過と共に音量やPANを変化できるので細かい芸が可能になる。とにかく充分時間をかけて納得いくものに仕上げていって欲しい。MTRの内蔵デジタルエフェクターだけでも充分いいものに仕上げる事は可能だろう。アウトボードを使う場合はエフェクト音そのものをトラックに録音してしまおう。そうすればエフェクトのかかり具合の時間変化も可能になってくる。大事なのは時間をかけてMTRを使いこなす事。最近のMTRは機能的には10数年前の数百万円クラスのことができるようだ。MIXが終了すれば内蔵CDRで焼く。ここでは内臓マスタリングツールで簡単に音圧を上げる事ができる。数曲をトータルでマスタリングするときは音圧(音量)差に気をつける。これは是非外部SPでモニターしなくてはいけない。販売目的で多数焼く時は業者がマスタリングをサービスでやってくれる場合もあるが、一般的なものになりやすい。こだわりがあれば自分たちでやったほうがいいだろう。CDRメディアは是非国産メーカー(生産国は中国でも)を使いたい。エラーがおおい海外製は不安だ。太陽誘電からでてるマスタリング専用のCDRはお勧めだ。原版にはぜひこれを使いたい。