ASHIDAVOX 6P-HF1 を聴いてみた その6 まとめ
ASHIDAVOX 6P-HF1 を聴いてみた その6 まとめ
ASHIDAVOX 6P-HF1 を聴いてみた その6 まとめ
写真一番下の左がP610DB,右がP610Bで右側はエッジを極薄のスポンジに交換してある。ASHIDAVOXのエッジは裏側が透けて見えるような極薄なもの。
それがそれぞれの音質にも影響しているように感じる。

最近はエレクタアマトールに代わって、ずっとASHIDAVOXの6P-HF1を平面バッフルで聞いている。60年以上も前にこんな素晴らしいユニットが日本から出ていたとは驚きだ。いずれ20㎝径の8P-HF1も縁があれば購入したい。



ASHIDAVOX 6P-HF1 を聴いてみた その5 ~P610系と平面バッフル
ASHIDAVOX 6P-HF1 を聴いてみた その5 ~P610系と平面バッフル
ASHIDAVOX 6P-HF1 を聴いてみた その5 ~P610系と平面バッフル
何とか平面バッフルを支えるスタンドを作って、音出ししてみた。
まず三菱のP610B~

BOXに入れたのと比べてゆったりと音が出てきて、水を得た魚のように生き生きと音が鳴りだした。JAZZでもクラシックでもききいってしまった。あえて言えばJAZZのLA Fourでは眼前にプレイヤーがいるようで勢いがあり生々しさが良かった。ただクラシックでは中高域の弦の響きとかが固めでハイ上がり。JAZZやロックのライブなんかでは相性が良さそう。(F特は写真1番上)

次に610DB~これは写真のF特性(上から2番目)を見てわかるように広帯域でフラットな優等生!(16cm1発でこの特性は凄い)
しかし実際に音を聞くと、交響曲なんかでは朗々とスケール感があっていいのだが、JAZZやロック、POP系では中高域の切れや生々しさに欠けてつまらない音に聞こえる時もあった。クラシックをホールの後方で聴いてるような感じか。

そしてASHIDAVOXで特性的(3番目)には高域が12Khzくらいまでしか伸びてないが、低域はBOXに入れたのに比べて驚くほど伸びている。実際に音を聞いてみるとP610シリーズとは明らかに上のレベルの音と感じた。

高域もこの特性で、十分な品格のあるきめが細かく切れのよい音に聞こえた。
さらに低域はボワ~~ンという甘くて量感だけの低域とは全く違い、ソリッドで切れのあるもの。要するに全帯域の品位がP610シリーズとは一線を画っしたものに聞こえた。不思議なのはどんなジャンルのどんな曲を聴いても、音楽が最良のバランスで聞こえてくると感じる事。

一つだけ難点をいうなら奥行き感が今一つ出ない事。これは平面バッフルに共通のもので仕方のないものだと思う。あとは平面バッフルは場所をとることか。


ASHIDAVOX 6PHF-1は1959年に販売されたユニットで、現在は勿論販売されていないが当時の会社アシダ音響は存続されていて業務用スピーカーやヘッドフォンなどでは知名度はある。

三菱のP610BやP610DBはロングセラーの日本を代表する16cmフルレンジユニットで今でも中古市場では人気抜群だ。

面白いのはこのP610系とASHIDAVOXの6PHF-1は形が瓜二つでキャビネットのホールカットも同じサイズで取り付け可能だ。違いはマグネットの形と振動版の紙質の違いにある。あとエッジの違いもある。P610系はウレタンエッジでASHIDAVOXはフィクストエッジになる。

そこで手持ちのP610BやP610DBと比較してどうなのか?試してみたくなった。
以前にP610系も3WAYのMIDレンジとして試したことがあり、あまり好みではなかった印象ががある。

なので今回は思い切って、定番の平面バッフルを作ってあくまでフルレンジとして音を聞いてみることにした。以前、スタジオのBASSAMPキャビの下に敷いた構造用合板のあまりがあったので、ステレオ2枚分を用意できた。
サイズは60W×90H×2.5(厚み)Cm 但し、床から固定するためにちょっとした工夫が必要になる。そのため製作に意外と時間がかかってしまった。




ASHIDAVOX 6P-HF1 を聴いてみた その3
最初に3WAYマルチのスコーカーとして試してみた。

ツイーターはダイヤトーンDS2000Zのツイーターからグルンディッヒのコーンツイーターに変更、ウーファはダイヤトーンDS1000Zのもの
デヴァイダーのクロスは200Hzと5KHz。

エラフィッツジェラルドでは中高域のアクセントが印象的、まあ音楽的と言ってよいVINTAGEサウンド。ただ中高域のシャリシャリ感は心地良いが時に安っぽさ、紙っぽさも感じる

ブラームスのシンフォニーでは雄大な音場を形成した。グルンディッヒのツイーターは12khまでそれ以降はだら下がり。ASIDAVOXは10Khzまでの伸びでツイーターの存在感が今一つか?

ツイーターをSABAのコーンツイーターに変更。シャリシャリした音からサラサラした音に変わった。高級感はあるのだが、薄く感じ物足りない
そこで上のクロスを10khzに変更してみた。200~10Khzを一つのユニットで賄う理想に近づいた。(ちなみにSABAはVINTAGEコーンツイーターでは珍しく高域は18KHzくらいまで伸びている)

ブラームスのシンフォニー(2番)では奥行きが深くマッチングも良いし
しなやかさもある。

ただクラシックとして気になるのは、音が乾いていて、ややかさつきが感じられること。ペーパーコーンの宿命でもあるのかな?

以上3WAYマルチのスコーカーとしてのマッチングはそれほど良くないのかな~
と感じた。



現在、メインのシステムは3WAYのマルチアンプで、アナログデヴァイダーで分割している。この場合いろいろといじるところがあって、趣味として面白い。

長年、やってきて感じるのは、一番支配力が大きいのは中域のユニットで、自分的には広帯域ユニットをMIDに持ってきて、ウーファとツイーターをそこに付け足す方法が気に入っている。

そこでMIDのユニットに何を持ってくるかで、音の表情が大きく変わるし、音の変化を楽しめる。70~80年代のオーディオ全盛時には価値のあるユニットがたくさん輩出された。NS1000やダイヤトーンDSシリーズ、パイオニアのS955等のスコーカーは先進的で素晴らしい価値のあるユニットだと思う。今では10倍くらいの価格設定でも魅力がある。

しかしそれらは、帯域が広帯域とは言えない。クロスが500hz~5khzくらいでMIDレンジ専用に作られているから悩ましいところだ。自分の理想は100hz~8Khzをカバーしてくれると良いのだが。

そこでフルレンジに目が行く。FOSTEXとかMARKAUDIOとか現代のフルレンジがターゲットになる。と同時に、60年代のフルレンジも視野に入る。こちらはアルニコマグネットタイプが多いので磁力の問題もあるが、音を聞いてみて良ければいいのでは。ダイヤトーンのP610シリーズも面白い。

そんな中でASHIDAVOXを入手出来て、早速広帯域スコーカーとして試してみてはどうか?と考えた。すでにP610BやP610DBではやってみて音も確認している。但しあまり印象は良くなかった。悪くはないのだがNS1000やDS2000のスコーカーと比べて特に好印象はなかった。


いつかは手に入れたいと思ってたスピーカーユニットのASHIDAVOX
先日、やっと入手できた。16㎝タイプのフルレンジ6P-HF1である。

ASHIDAVOXは60年代初期の国産のスピーカーユニットで極薄で
超軽量な美濃和紙MRコーンを使用している。
この美濃和紙MRコーンは極薄超軽量が革新的な高音質を生み出す
要因となっており、世界的な評価を得ているという

届いた時は数か所、振動版やエッジに小さな穴が開いており、これで
大丈夫?と不安にかられた。エッジも口落ちてるようで向こう側が
透けて見える。

この状態で扱うのは不安に思えたので、慎重に不織布と接着剤で裏打ち
して、穴や亀裂がこれ以上拡がらないよう手当をした。
経験上、この程度で音質が変わることはない。

さて裸の状態でまず聞いてみた。
切れがよい。高解像度で情報量も多い。
現代のハイエンドユニットのような音?
しかし低域は寂しいものだった。
まあBOXに取り付けなければ、こんなものだろう
VINTAGEユニットでこの音は
そうシーメンスの14Gを思い出した

さてBOXをどうしようか?
思いを巡らせている


自宅で使用するパソコンはずっと15インチのノートを壊れるまで使っていた。
2~3年前からSSDに交換したものを使ってるので、寿命はずっと延びているはずだ
HDDがダメになるのが、使用できなくなる要因の一番手だ。

主にYOU TUBEを見ることが多いが、パソコンのスピーカーは貧弱なものが多い。まず中低域以下は出ていない。これは仕方のない事で、低音を出すにはそれなりの容積が必要だ。それに加えて耐入力も低いから良く歪む。人の声が十分に聴き分けられるならOKだが、歪んだ会話は心地よくない。

そこで周辺機器を売ってるお店に行くと両脇に置くスピーカーが目に付く
ファッショナブルなデザインで良い感じだが、何分にもスペースがとれない
そこで、この手の中では最小と思われるDAISOのスピーカーを買ってみた。
ペアで300円と激安!あまり期待はしていなかったが、これがとても良い。

一応仕様上はアクティブスピーカーでL-Rそれぞれにアンプが内蔵されている。
オーディオ上の仕様では高級品になるはずだ。まあ物の大きさが違うから比較は
できないが。

youtubeでの使用では十番すぎる音質で、音楽までもそれなりに聞かせる。
4cmのフルレンジはアルミコーン?で人の声の帯域が自然に聞こえるのでyoutube等では全く問題ない。音楽も特に問題ない(youtubeの音質に期待する意味はない)

ダウンロード音源を高音質でという場合はデジタル出しでオーディインターフェイスやDAコンバーターを揃える必要があるが、需要は多いのだろうか?

自分は気に入ったので、3ペアほど追加で購入した。なんと1ペア300円なのが驚異である。この安さなら10ペア位購入してオーディオ的に遊んでみるのもありだと思う。片ch10個の音場型スピーカーとか面白そう。昔のBOSEの小型版かな。





新型コロナの大旋風で今後どうなるんだろう?と不安もよぎるが、若い人たちはあまり気にならないようで宣言解除後、怒涛の外出で東京は依然と変わらぬ人の賑わいのようだ。政府も感染者が増えてきても再宣言はまったく考えず経済を回す方向でいるらしい。リスクの高い病気持ちや年寄りは自己防衛に徹するしかないようだ。

さてうちのスタジオが始まったころ、POPミュージックの世界は如何にラウドな曲を制作するか~で競うような雰囲気であった。音圧競争の全盛期かも知れなかった。だが今でも、その傾向はたいして変わってないように感じる。ただ、マスタリング技術やエフェクターの進歩で、よりきめの細かい純度の高い音になっている気がする。

マスタリングの音圧を下げるとどんなメリットがあるか?~コロナで暇になった自分は昔の自作の曲をリマスタリングしてみた。まず昔のプロツールスしか使わない前提(それしかないから)で、曲あたり30~40トラックの音量をそれぞれ各3db下げてみる。さらにマスタートラックに挿入されたL2を6dbから3dbに固定。これで海苔波形がある程度解消されるはず。まあ別に音が良ければ海苔波形でもいいわけですがね。音が良い=好みの問題だから。(3か月くらいそれで遊んでいた)

結果はどうか?(勿論聞くときは同じ音量になるようにアンプのVOLを調整する)オーディオ目線で言うと、へたくそな自分の曲でも違いは良く分かる。VOとバッキングの前後感が出てくる。全体にすっきりとした音になる。(暑苦しくないという事) LRのSPに張り付いたような全体が前に出る音が好きな人は海苔波形のサウンドが良いだろうと思う。私は音圧を下げたほうを気に入ってる。と言っても、マスタートラックのトータルコンプを削除するまではしたくないけどね。



西日本の豪雨災害は200人以上の死者を出し、戦後おそらく最悪の雨の災害になってしまった。自分も15年の豪雨災害時、水害の恐ろしさは身をもって感じていたから、今回は本当に大変なことになったと思う。自分の場合は引越しと言うことで家を立ち退いたが、跡片付けには長い時間がかかった。

当時、被害を受けて手持ちの半分くらいのアナログレコードがヘドロに浸かってしまい、引越し後も車庫に積んでいた。CDの方は洗浄後9割くらいは聞けるようになったものの、ジャケットは水につかったものはほとんど捨てた。レコードはジャケットが駄目ならCDを買っても良いと思うのだが、アナログ独特の繊細で柔らかな音が聞きたくなり、ためしに30枚ほど洗浄し乾かしそれでも乾くと、かなり汚く見えるので、だめもとでタオルで体重をかけてきつめにふいてみた。十分乾かした後、暫く放って置いた。肝心のメインプレーヤーも水をあびて捨ててしまったのだ。2階にあった予備のプレーヤーを使うのだが、こちらも20年くらい動かしてないのでどうなるか?

セッティングの関係で、現状のアンプとプレーヤーを繋ぐのにはシールドケーブルを延長しなくてはならない。普段シールドがないケーブルを使ってるので、新たに作る必要があった。80cmくらいのシールドが2本、いろいろと物色してVINTAGE BELDENの8410を使ってみた。プラグにつけるのに、被覆を剥くと白いシルクがシールドの周りにまかれて、シールドを剥いてみるとゴム系の被覆の周りにはさらにシルクが巻かれ、被覆をカッターで切り取ると、今度はスズメッキされた7本の芯腺にシルクが巻きついていた。これらを成形するのに多くの時間がかかった。現代のBELDEN8410はシルク部分がレーヨンになっているが構造は同じだ。8410は8412の後にでたもののようで歴史は長く、一番の用途はギターケーブルらしい。このビンテージ8410がどの辺りのものかは判らないが、50年代くらいか?完成したケーブルをアナログプレーヤーの出力にRCAメスメスプラグでつないで音出し。ハムノイズが大きい?おっと忘れていた。アース線も延長して就けなければ。手間がかかる。同じくBELDENのSPケーブル(18AWG)をねじって繋いで、フォノつきアンプに接続してみた。

針音がかなり酷いものもあったが、ちゃんと聞ける。CDにはない、心地よさがある。意外に心配したソリはなかった。これから残りのレコードも救済されるのか??ガレージには残り約600枚くらいあるので作業は大変だが。2~3年で完了するかな?


単線は電気的、音質的にメリットがあるのか?デメリットはないのか?音質的にはともかく、電気的には表皮効果(スキンエフェクト)というデメリットがあるらしい。要するに~電気信号は単線の場合、断面からみると外周の表面に多く流れて、中心に行くにしたがって流れにくくなる~ということ。

それが音質にどう影響してるのかは不明だが、単線でだんだん径を太くしていくに従い高域が出にくくなるのはあるようだ。それでオーディオの信号ラインに使う単線では、太さによって大きく音質が左右される。それでオーディオにとって最適な太さと言うものが、ある程度限定されると思う。市販されているものもそのような事を考慮されていると思う。

上流(パワーアンプ以前)に使うのなら22AWG~16AWG位の範囲がうまくいくと思う。0.6mm~1.3mmくらいだろうか。電源線材と言うことであれば18AWG~14AWG位(1.0mm~1.5mm)~が良い結果を得られると思う。

100年前位からのWEを初めとするVINTAGE単線では、電話交換手の声やラジオアナウンサーの声を正確に伝える用途があり、18AWGというサイズが各社から出ていた。所謂ANNUNCIATOR WIREというもの。1940年代以前のANNUNCIATOR WIREを素材としてラインケーブルを作ってみると、その素晴らしいパフォーマンスに感激することがある。ボーカルの再現性、全体の音抜けのよさ~~当たれば現在の市販されている超ハイエンド製品を超えるものがDIYで作れることもある。~つづく
家電にしてもオーディオ製品にしても、電気を使うものには電源ケーブルがありすべてPVCより線だ。アンプもスピーカーの内部も冷蔵庫もTVもみんな拠り線である。辛うじて時々アース線に単線が使われている。

単線が使われないのは、安全性に問題があるからであろう。電気関係の法律もいろいろあるみたいだ。何故安全ではないか?家庭の電源ケーブルが単線だった場合足を引っ掛けたりすると、すぐに抜けてしまう。抜けるだけならまだよいが、本体を床に落としてしまったり、スピーカケーブルならスピーカーを倒してしまったりまた収まりも良くないし使い勝手もしなやかな拠り線に比べて良くない。床から持ち上がったりしてしまう。半田のつき易さも拠り線のほうが、はるかにつきやすく安心できる。単線はバネ性によって外れてしまう恐れもあるわけだ。

そういえば昔、秋葉原のオーディオパーツ販売店で、いくつかあった単線電源ケーブルがある日を境に全て撤去されてしまった。TMDとか海外製とか高級なものがほとんどだったが、それ以来、全て購入できなくなったのだ。新しい法律が施行されたのだろう。

しかし電源にしても、壁コンセントにつながる壁の中の配線はすべてFケーブルで単線だ。確か1.6mmト2.0mmだったと思う。壁の中は普通、触れない場所であり安全性が担保されるということだろう。

では単線は本当に、電気的に性能が良いのだろうか?~つづく


ラインケーブルで16AWGくらいの単線のくっきりした音像とメリハリのあるエネルギー感は中々良いものだ。それは何処から来るものだろう?いろいろいわれているが、自分は振動に強いことだと思う。つまり中低域から低域の強い電気信号が銅線を通る時、振動で揺れてしまってはエネルギーロスにつながる。モワっとしたアタックの不明瞭な解像度に欠ける音になりがちだ。

同じ1.2mm径で、0.2ミリ位の線が集まったより線と1.2mmの1本線とどちらが振動に強いか?考えてみてほしい。撚り線は絞ることによってテンションを強くかければある程度の振動は回避できる。しかし振動をお互いに受けて伝える面もある。

具体的には、例えばバスドラムとベースの音を聞いてみる。バンドの中で中低域から最低域はバスドラムとベースが請け負う場合が多い。バスドラムのアタックがスピード感がなく弱くなると、ベースの音と渾然一体となる。厚く太くはあるが暗くもやっとした、どんよりした中低域になりがちだ。

そこでバスドラムを狙うマイクケーブルに16AWG以上の単線のシールド線を使ってみると、その後のミックスやマスタリングでアタックを出すためのコンプ等大きくかけなくても済むことになる。それは出来上がりの鮮度感に大いに貢献するものだ。

振動の他にも大きなメリットがある。それはストラドジャンプと言われる歪を回避できることだ。これによってすっきりした音が得られる。このジャンプと言われる歪は電気信号が撚り線の中の線から線にジャンプするときに起こる歪で、中~低域に対してはあまり良いことがない。単線の場合はそれを回避できるメリットがありこれは実際音を聞いてみると誰でもわかる程度の大きな違いとして現れる。要するにもやもや感がないのだ。~いい事尽くめの単線だがデメリットもあるらしい。~次回に続く。
オーディオでケーブルを意識したのは80年代中ごろ。当時はアナログレコードからCDに移行して在庫の半分以上がCDになりかけたころ。アナログレコードもまだ売ってはいたと思う。自分は当時、販売店をやっていてアナログをどの程度いれるか、迷っていた頃だった気がする。~さてオーディオセットの一部を入れ変えるのは金がかかるのでケーブルで何とか音を良くしようという安易な考えが発端だ。と言うより音が変わることに非常に興味があった。付属で付いてくる赤白のビニールケーブルはいかにも頼りないから。

~当時の新しいケーブルと言えば、ラインケーブルやスピーカーケーブルにオーディオテクニカのPCOCCか日立のLC-OFCか~そんなもので、その後、銅線自体の純度競争に流れていく頃だった。PCOCCもLCOFCもどちらも使ってみたが、今迄のケーブルに比べて鮮度感が感じられ好感をもった。テクニカの赤紫色のSPケーブルは今でもあるしエージングのせいでスムーズな音を聞かせてくれる。その後、アクロテックから6N(99.9999)の高純度銅線が発売され、その後数年の間に、8Nまで発展していった。

アクロテックでは普通の撚り線の他に単線も出していた。6N単線である。これは新鮮だった。それまでFケーブルを使ったラインケーブル等作ったが、エネルギー感は良かったが、音が荒い。まあこれをACケーブルに使ったときは、力強さと立体感が音に感じられて大いにケーブルの世界に嵌っていった。それの6Nが出たのだから買わないわけには行かないと、秋葉原まで行って買ってきた思い出がある。無論ラインケーブルにも使えると思った。~~続く
現在、自作中心のメインシステムは完全にお休み状態で、キッチン近くにおいてあるエレクタアマトールのサブシステムで音楽聴いてるが、やはりバランスが絶妙で自作システムを組む際の参考にはなる。サブは最近パワーアンプを真空管から石のアンプに変えて俄然聞き応えがよくなってきた。ただ真空管DACの後にこのパワーアンプをつなぐとかなりノイズが酷くこのままでは使えないが、音質的に気に入ったので、なんとか使えないかと、四苦八苦して、現状うまくいった。インピーダンスマッチングの問題だと思うが、電気的に理想の組み合わせは
石のプリに球のパワーってのがある。ロー出し、ハイ受け。しかし音が気に入らなければ、意味がない。球の後に石を置くのは、ハイ出し、ロー受けになり、宜しくないらしい。でも今までこのパターンは結構やってきて今回のような残留ノイズが乗ることは初めてなので、驚いた。ROKSANのパワーアンプだ。結局間にVOLBOXを入れることで解決した。何故うまくいったのかはわからない。VOLBOXは自作でカーボン系と巻き線系、VINTAGE巻き線を試したが、巻き線が良かった。カーボン系はフワっとした音場感覚はよかったが、音に芯がなく、音楽の実体感に乏しく感じた。VINTAGE巻き線は音が良かったが、まわした間隔が心地良くなく、国産の90年代くらいのものにした。L-R独立である。当然BOX内はお気に入りのVINTAGE線で配線した。このあたりは一番楽しめる趣味の醍醐味であろう。
スカパーで先月録画したもの。5年前のライブだ。

久しぶりに、楽しく見れた。beatlesのナンバーも良かったが、今の奥さんに捧げたバラード(新曲)が絶品だった。昔ペギーリーに捧げて大ヒットした曲があったが、そういう雰囲気の、シンプルで奥の深い曲という印象。名曲の香りがぷんぷん。ウイングス時代のmy loveとか~やはり時代を超えた曲作りは凄いと感じる。

このライブの登場メンバーは、ノラジョーンズとかニールヤングとクレイジーホースとか~若い人から同時代の人たちまで意外な人選で、それぞれが自己をポール(beatles)の曲で表現するような、それでいてポールへのリスペクトが十分感じられる、実に楽しくあっという間の一時間だった。ポールのアレンジについての言及(コメント)も、この歳になってなお、どこまでも音楽を追及していく意欲が感じられ感動した。

ニールヤングが演奏後に客席のポールに向かって、「やったぜ!ポール」って叫んでたのが微笑ましくて、良かった。

最後にポールとバックメンバーによるアビーロードのB面のギターバトルなんかもかっこよかった。

最近は日本にも2度3度と足を運んでるようだが、いつまでも元気でこの人の音楽に対するエネルギーの源は何なのだろう~?と不思議な気がする。宇宙人なのか?
その後、相変わらず入手したいろいろな木材を試してみて、音質との関わり合いを探っていた。以下~

ブナ単版18mm  重心が低く、しっとりとした雰囲気が良い。メープルがストレートで明るく解放感があるのに対して、しっとり感がよく、低域も十分出して
音楽との親和性が抜群と感じた。(85)

ウェンジ 30mm かなり比重の重いもの。期待できそう!さて聞いてみるとこれが凄い!深みと解像度のある低域。全域でソリッドでアタック強め、音離れが良くクリアーでクール。向き不向きがあるけど、これでエンクロージャー作ったら凄いことになるだろうな~と感じた。しかし難点は加工が容易ではない。のこぎりが中々進まないのである。(83)

大まかな傾向として比重の軽い針葉樹系はバッフルなどを鳴らしたい場合にはいいのではないだろうか。ヒノキとかスプルースとか美しい響きを奏でる。

比重が上がってくると、低域がしまって中高域は固めの音になる。要するに、スピーカーの箱を作るのに、そのあたりをMIXして使えばいいのでは~と思える。勿論重い材料のみで、ハードでシャープでダイナミックな音を目指すのも有りだしその反対もある。好みで変えられる。

以上~ほとんどは無垢材をチェックしてみたが、合板の場合は響きにピュアーな感じがなくなり、バランスは良いし振動を吸収する事でもすぐれてるのだが、なんとなく無垢材に惹かれてしまう。現状オンリーワンの世界だからかも知れない。





作りかけの割と大型のダブルバスレフの第1キャビが大体出来上がったので、早速試聴してみた。第1キャビのみである。内容積 約30L、4角ダクト面積100cm2長さ10cmでアルペア12をユニットとして箱にいれてつけてみた。

これだけでも十分実用になる。結構量感豊かで情報量が多く、中高域はかなり繊細で解像度の高い音、ただしバランス的に中域より上が勝る感じ、交響曲の強奏部分ではややささくれ立って荒さも感じる。ヴォーカルものやロック、POP系では伸び伸びとなり音離れが良い。

箱の材料は底板18mm針葉樹合板、両サイド27mmの針葉樹合板、バッフルと裏板
天板は25mmのホワイトスプルース集成材。

内部に補強というより音響の調整の意味でメイプル単版30cm×10cm×15mmをサイドと天板に3箇所貼り付け、バッフルを外せるように前面4箇所角にウオルナット27mmを接着した。

いろんな素材を組み合わせることにより、単一素材の欠点を緩和させる狙いである。

実際効果が出てるかは判らないが、気分的なものもある。重量増の効果は確実にあると思う。

昨日は期日前投票に行ってきた。世界の危機感が迫ってるようで日本人もテロにあって多数死傷者が出たようだ。日本だけは平和憲法があれば攻められない、穏やかな性格で海外に貢献してる日本人はテロにあわない~とのんきに構えて、準備を怠ればこうなってしまうのは仕方がないのだろう。選挙では候補者の見識を十分見抜いて投票しなくてはいけないだろう。

以下、昨日からの続き

5.ウオールナット単板(250×55×12mmを左右2枚)ピュアで瑞々しい。中低域は前の厚みのあるものと同様のキャラクターが感じられるが、バランスが変わりニュートラルで緻密感や繊細さが加わり、スピーカー自体が高品位に聞こえる。(83)

6.カエデ=メイプル単板(330×85×15mmを左右2枚)音像がソリッドで解像度も良い!クリアーで芯があり伸びやかになる。低域も伸びてるが、やや中高域が勝るか?こもる感じが全くなく解放感があり気持ち良い。(85)

7.カエデ=メイプル単板(260×190×30mmを左右1枚)
アタック感が明確で余韻は少なめ。厚い板なので低域は充分。情報量は整理されてさっぱりした感じ。好みとしては6の15mm厚の方。(80)

8.松?(針葉樹)合板(50×30×15mmを4枚)
バランス良くきめ細かくきれい。中~低域は柔らかめで出しゃばらずさりげない。(80)

つづく~
以下、試聴した感想と自己採点(いい加減なもの)してみた。

使った素材の形も厚みも大きさも違うため、素材だけのキャラクターかは判らない。山本音響の黒檀(点数80)をデフォルトとした感想

1.シナ単板 (5cm角厚み15mm×4個)解像度落ちる。中低域が散漫になる。中高域は柔らかく優しく響く。芯が弱い。(72)

2.ウオルナット単板(8cm3角厚み28mm×4個)スケール大きい、中低域が堂々と豊かに響いて躍動感溢れる。ボーカルはややゆったりムーディになる。(82)

3.Wスプルース集成材(5cm角厚み15mm×4個)中高域は瑞々しく、低域は音程がわかる鳴り方、中低域~低域は軽くなる。中高~高域が勝るバランス。音像は膨らむ傾向。(73~75)

4.タモ単板(5cm角厚み15mm×4個)低域に芯があり、充実している。どちらかと言えば下半身安定型。ウッディな音。(78~82)

つづく~


こんな暑い日はシベリウスなんか聞いて、涼しい気分になるのもいいかな~
エアコンはやはり0.5度刻みの設定にできるものがいい。最近のは静かになって
省エネだし、快適。

昨年9月ごろ大型ダブルバスレフのスピーカー作ろうと思い、カットサービスに頼んで上部キャビを作りかけた。木材はなにを使おうか?ヒノキ集成材とかいいらしい。一通りいろんな端材を集めて、音を聞いてみた。スピーカーとスタンド天板の間にスペーサー的に挟んでみた。端材の購入はヤフオクとかで。
事前に情報集めて的をしぼらないと。それで、ヒノキはあるので、ジョイフル本田でホワイトスプルース、ヤフオクでタモ、ナラ、シナ、ウオルナット、かえで(メイプル)の各単板を購入、常用のアフリカンエボニー(黒檀、山本音響製)や針葉樹合板含め比べてみた。

ネット情報と今までの経験から、比重の重いものは硬い音、軽いものは柔らか目、合板は汚れがあるがバランスが良い、単板は割れやそりがあるが、ピュアな音とか~割れや反りを我慢して、究極を求めるか?悩むところだ。

とりあえず集めたものを実際にテストしてみた。

~つづく


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